よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2017年4月のブログ記事

  • 藤の花

                  ☆    くたびれて宿借るころや藤の花    芭蕉 > あまりにも有名な芭蕉の一句。 晩春の物憂いけれど、お日さまの日差しはきつい。 一歩一歩、旅を棲みかとした芭蕉さん。 草臥れて足を投げ出したい時もあるであろう。 寒くもなく、暑くもないこの頃が病人は一番こたえる日々な... 続きをみる

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  • 牡丹

                      ☆    ぼうたんの茎しなやかに花支ふ    加藤耕子 > 花が女で茎が男性か。 花が男性ということはあり得ない。 ボタン科ボタン属の落葉低木の花。鑑賞用に世界中で栽培されている。 花王。花神。富貴花などと、いずれの名も花の中の花であるとの異名をほしいままにして... 続きをみる

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  • 蛙の目借り時

               めかり時。めかる蛙。目借り時。 春も深まる頃、人は眠たくてたまらなくなる。 これは蛙が人の目を借りてゆくからであるという俗説。 俳諧味のある季語である。     ☆    表裏なき枕蛙の目借り時    長谷川久々子 >  この時期は蛙の交尾期である。異性を求めて、鳴きたてる時... 続きをみる

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  •  藍屋敷

          🐰   燕来る藍屋に残る龍吐水     徳島県の藍住町にある藍屋敷。 かってこの藍住辺りは藍の栽培が盛んであった。 藍を育ててる農家の中には藍大尽と呼ばれるお屋敷があった。 今は高い固定資産税が払えなくて、町の文化遺産として活用うされている所もあるそうである。 観光客に開放をしている... 続きをみる

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  • レース編む

                 🐇     レース編む失業保険てをもらひ         🐰     レース編む棚に女人の唐三彩 レース編むは夏の季語。 勤めを辞めて、失業保険をもらっていたのは20数年前になる。 あの時に戻れたら、もっともっと。。なあに。。。  (*^-^*)  レースを編む目も丈... 続きをみる

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  •  薇   (ぜんまい)

                           🐢    薇の育つ段々畑かな     この写真の撮影場所は高知県の梼原村。 ここは 龍馬 が脱藩をした時駆け抜けて行った村。 藁ぶき屋根の家なども残っている。 愛媛県との県境近く、ここを通って 脱藩の志士が行き来をした。 驚いた。 この山間の集落では... 続きをみる

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  • 遍路    ❹

                                   🐢    しんがりは母さん家族遍路かな     おのずから、地方性があって、私はお遍路の句を作る機会が多い。 「🐢」の記号は師の選を仰いでいる。 師の選を仰ぐと、一応「句集」に載せてもいいとお許しが出ている。 句集は作るつもりが無い... 続きをみる

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  • 仏生会

              仏生会。灌仏会。降誕会。花祭。甘茶寺。 お釈迦さまの誕生日と云われる日にちなんで、四月八日に、その降誕を祝って各寺院で行われる仏事。 境内に花見堂をしつらえ、水盤に誕生仏を安置し、参拝者が甘茶を灌ぐようになっている。 この白い像の背に乗っている、小堂にお釈迦さまを安置して、町を... 続きをみる

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  • 山菜採り

                   🐇     手土産の蕨や故郷そんな季         🐇     蓬摘むおのがお尻の重いこと     蕨も薇も蓬も子供の頃はよく採りに行った。 摘んでどうしようと、、、長姉が野遊びが好きだった。 子供が生まれてからも、姉は実家に遊びに来ると私を誘って近くの山の辺に... 続きをみる

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  • 雑草の芽

         > 芽立ち。芽吹く。芽組む。 芽吹くは普通、木々の芽の総称。 > 草の芽。名草の芽は春、萌えるさまざまな草の芽のこと。 季語の勉強をしていると、毎日が発見である。    ☆    ことごとく合掌のさま名草の芽    鷹羽狩行 > 写真を見てのとおり草の芽は祈っている手に見える。     ... 続きをみる

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  • 杉菜

                                🐢     杉菜なぞ見つけて楽し疏水べり     トクサ科の多年草。 栄養茎と胞子茎に区別をする。 栄養茎が杉菜、胞子茎を土筆と呼ぶ。土筆が伸びたあとで杉菜が展開をする。 子供の頃から、杉菜と土筆は兄弟と教えられていた。 昔の人は良く知って... 続きをみる

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  • 春の鴨

        春の鴨。残る鴨。 冬を日本で過ごした鴨は、春になると北方へ帰って行く、、、、が傷つたり病気の鴨が春が深まってもとどまっている。 それらを、残る鴨などと称している。     ☆    漂ひて湖心へ流れ春の鴨    黒田杏子 > 波に身をまかせている鴨をとらえた。 何気ないこんな景を詠む俳人を... 続きをみる

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  • 虎杖

        虎杖。さいたづま。みやまいたどり。 タデ科タデ属の多年草。日本全国の日当たりのよい山野に自生する。 太い芽茎は皮を剥いて山菜として食用になる。     ☆   幼な日の酸味かなしき虎杖よ    中村苑子 > 田舎で育った者には郷愁を感じるこの句。 野山を駆けて遊びまわり疲れた時、いたどりを... 続きをみる

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  • 春ショール

                 🐇     少女もふ小悪魔なるぞ春ショール    葉 お隣の庭に今日見つけた花。 うす緑のすがすがしい花。 可憐な少女のイメージがした。 調べてみる。 おおでまりの花と思えるが、さだかではない。 スイカズラ科で高さが2~3メートルに育つらしい。 大手毬とは思うが、葉が図... 続きをみる

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  • 遠足

         遠足。 春の季語になっている。     🐇    また別の遠足来たる檀ノ浦     葉 この海辺はまさに古戦場の舞台となった檀ノ浦。 向かいの山は牟礼町の五剣山。 源平の合戦となった、名所旧跡がたくさんある場所である。 写真には入っていないけれど、左寄りに源氏軍が舟をかくしていた(舟隠... 続きをみる

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  • 陽炎

                                🐕     千仭の奈落石工かげろへる     葉 庵治石の石切場を見学した。 高松へ転勤をして来たばかりの人が偶然知り合いになり、意気投合をしたお仲間がすぐにできた。 一か月に一度、仲間うちの家をまわりホームパーティーを開いたり、旅行をした... 続きをみる

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  • 遍路   ❸

                    🐢     花散らす雨となりけり杖納め    葉 昨日、今日と雨の一日。 天気予報は明日も午前中は雨と言っている。 札所寺では満開の桜の枝にお御籤を結んでいた。 頭陀袋を濡らさないように、大きなカッパを着たお遍路さんを見送った。 もう残すところ少しで、結願の大窪寺... 続きをみる

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  • 青き踏む

                   🐇     青き踏む母は一生靴も持たず    葉 母の楽しみは嫁いだ姉二人の家に遊びにゆくことくらいであった。 何をして、これをやってと思う母の働く姿の記憶は浮かばない。 孫を可愛がって、学校の送り迎えを仕事にしていたような? 一生、着物姿でおくった。 長じて、私が... 続きをみる

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  • 芽柳

            🐇    芽柳の風にけぶりてをれるかな    葉 私が高校生活をおくった町。 川沿いの柳の芽吹く季節が特に好きだった。 この河畔にあるバスの停留所を利用して学校へ通う。 山から流れる水嵩がまして、ドウドウと音をたてる。 流れは吉野川へ入り込む。 風に揺れる柳の並木が学校まで続いて... 続きをみる

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  • 野焼く

         野焼。堤焼く。野火。草焼く。 早春の晴れた穏やかな日に、土地を肥やし。害虫を駆除するために、土手た野を焼く。      🐢    畦焼くや見え隠れして讃岐富士    葉 この写真は買物の途中に偶然に通りかかり車を止めて撮った。 集落の人が集まって野焼きをやっていた。 野焼きをかねて、後... 続きをみる

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  • 春寒

           🌺    春寒や病みて仔猫のやうな母    🌺    病む母に似しお遍路と見送りぬ    🌺    菜の花や母に逢ひたく汽車に乗る 母の命日が近い。 ずいぶんと昔に亡くなった母であるが、時につけ折りにつけ偲ぶことがある。 よく夢に見る。 母は亡くなったことを理解している夢、 「... 続きをみる

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  • 花   ❸

                🌸    ひとひらの花と遊ばん一壷天     葉 蒼空に山桜が枝を伸ばしていた。 昨日、今日と遠くから山を仰いでは花の咲くのに一喜一憂をしている。 今日は栗林公園で間近に見た山桜は美しかった。 気が落ち着く。 華やかな桜より心が洗われた。 「花は桜木人は武士」 桜は山桜に... 続きをみる

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  • 花   ❷

                              (向平尚武氏の写真をお借り) 何年か前、高知県の山合の村仁淀川町に枝垂れ桜を見に行く。 黒田杏子さんが何年にもかけて全国の花行脚をしていた、 最後に選んだのが、ここ中越家の樹齢200年のしだれ桜だったらしい。 花に巡り合うのは本当に難しい。 ここ... 続きをみる

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  • 辛夷

         辛夷。木筆。山木蓮。やまあららぎ。田打桜。幣辛夷(シデコブシ) 山林に自生するモクレン科の落葉高木。 莟みが拳に似ているのでそんな名がつけられたという。 地方によっては、田打ち作業に合わせて咲くことから、「田打桜」と呼ぶ。 苞のふくらみが筆に似ていることから「木筆」とも書く。      ... 続きをみる

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