よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

青き踏む

          


    🐇     青き踏む母は一生靴も持たず    葉


母の楽しみは嫁いだ姉二人の家に遊びにゆくことくらいであった。
何をして、これをやってと思う母の働く姿の記憶は浮かばない。
孫を可愛がって、学校の送り迎えを仕事にしていたような?


一生、着物姿でおくった。
長じて、私が買ってあげた着物を下の姉が仕立てていた。
三人姉妹が、それぞれ母のおしゃれを手伝っていた。
長姉が夏のアッパッパを縫っていた。


    🐇     春の昼かみころしゐる欠伸かな    葉