よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年1月のブログ記事

  •   春の七草

                                          🐢    供へある七草安徳帝の墓       屋島は源平合戦の古戦場の跡がたくさんある。 幼帝の安徳帝のお墓もある。 なずな、すずしろ、安徳帝のお墓の前を通りかかると、七草がお供えされていた。 あわれな安徳帝の心の安寧を... 続きをみる

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  • 大根干す

                       🐇     軒に干す大根幣のごと山家  大根を隠居家に干す祖谷の家。 真白い大根も何日かすれば、色が段々と変化をし、太かったそれも皺ができて、やがて樽に漬けこむと沢庵の出来上がり。 四国村の、祖谷から移築された建物の軒の風物詩。 懐かしい郷愁を感じる光景であ... 続きをみる

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  •   毛糸編む

               (古い歳時記を暦に    四国村の壁を飾っていた。)      🐢    毛糸編む花占いに似たるかな              ある結社に投句、、、今井杏太郎氏の選にかかる)  今井先生はお亡くなりになっている。 「つぶやけば俳句」がモットーだった氏の俳句のファンだった。 ... 続きをみる

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  •    春の夢

                    🌼    業平へ返歌したたむ春の夢  ある結社の二周年記念の句会で互選に入った句。 甘いと言わざるをえない。 最近は部屋の掃除をやっていて、このような昔の句が出てくる。 ちなみに その時の 先生の特選句は。      ☆    一山の花飄々と壷中の天    玉藻 ... 続きをみる

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  •    炬燵守る

                  もう、炬燵とさようなら、、、 いいえ、今日は暖かかった。雨もよいの日だけれど暖かかった。まだまだ炬燵はなくてはならぬ。     🐢     煎餅を手刀で割る炬燵かな ふと見ていると、炬燵でお煎餅をぼりぼりと食べている夫。 左の掌にお煎餅を乗せ、右手を空手チョップと云っ... 続きをみる

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  •    雪    ☃

                     🐇    雪晴や舞台の如き街の景  俳句誌に初めて載った句。 何十前?三十年になるか、、、、 今、読めば稚拙な句。しかし私にとっては想い出の深い句だ。           🐇     寒き夜はモスクワ放送聞いてみる それから一年経った頃の句。 俳句に「俳句」「... 続きをみる

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  •     猿

                             🐒     鳴きながら枯れ枝移る猿かな  散歩道で大きな枯木に、紅い色が見てた。 あれ、と見ると猿の紅いお尻であった。 私が驚いて見ていると、鳴きながらたちまちに視界から消えた。 山が近いこの辺り 猿 猪 の出現は日常茶飯事。

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  •    まほろば がぴったりの大和

                   🐇    どこからも冬の二上酒にせむ      🐇    山の辺の道剪定のあそこここ  正月風景の奈良を歩いた。 大和の二上山(にじょうざん)は、奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町にまたがる山。かつては大和言葉による読みで「ふたかみやま」と呼ばれた。       ... 続きをみる

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  •     寒牡丹

                   (写真はパソコンの中からお借りした。 当麻寺の寒牡丹)             🐇     寒牡丹白湯の滾つてをりにけり      🐇     福笹を提げて牡丹の寺にをり      🍒     仁智信思はば冬の牡丹咲く  平成3年の俳誌から。 捨てようと本の整理... 続きをみる

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  •     炉

                       🐢     さつきまで春の炉焚ゐてゐた気配  四国村にある、昔の祖谷地方の家を移築した建物。 この家を又、炉のある部屋を、いつまでも保つためにボランティアの人がいる。 定期的に炉を炊いているらしく、私が行った時は消えかかった炉火の前にいた。 昔の生活を垣間見... 続きをみる

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  •    風花

                       🐇     風花や中身の見える魔法瓶   平成三年に作った句らしい。 反古のような古い新聞から。 あっちこっち投稿をしていた時の句。 さて中味の見える魔法瓶てどんな魔法瓶であろう。詠んだ本人が忘れている。 面白いと自己を、肯定している。読者に想像をはたらかさ... 続きをみる

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  •    お降り

                 🐇     お降りや桶の音する昼の風呂 お降りは冬の季語。 正月の三が日に降る雨や雪のこと。 正月から、(ふる)は(古)につながる言葉として「御降り」と言い換えた。 今朝からしとしとと本格的な雨が降っている。 雨の少ない讃岐では、豊饒の前兆として農家の皆さん喜んでいるに... 続きをみる

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  •     冬芽

                      🐢    花も果も知らぬポポーの冬芽かな  志度寺で詠んだ。 植木を苗をだれが植えるのか知らないが、まるで植木屋のように雑然としている境内。 どの木にも苗札が付いている。 ひょっと目が止まったのが「ポポー」と書いている苗札であった。 初めて知った名前であった。... 続きをみる

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  •    着ぶくれ

                                  🐇     着ぶくれて後ろ姿の検事正  20年も前 法務省の出先機関にアルバイトで務めた。 転勤で高松へ来た。 高松には、学生時代の友人がいて、アルバイトに来ないかと声をかけてくれた。 一日に何回か裁判所へ書類を持って行くような仕事であ... 続きをみる

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  •     鯉の群

               🐢     水澄むや振袖着たるやうな鯉  水が澄む は秋の季語。 俳句ができない時はいつも栗林公園へ拾いに行く。 観光客が投げる 餌をめがけて鯉が集まって来る。きらきらと秋の日を跳ね返す水面が眩しい。まるで 錦鯉や金色の鯉が振袖を翻しているように見えた。 拾った!と思った句... 続きをみる

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  •    雪原

                                                     ⛄     行き行けど雪雪暮色の地平線  雪の北海道へ旅をしたのは20年も前になる。 バスの窓から、北狐や鹿の群が見えた。 小半日、走っても、雪、雪、、、 このような、見た目には美しい場所だけれど、住... 続きをみる

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  •      便利なストーブ

                                      我が家は寒いので暖房機とストーブを使っている。 小さいけれど、ストーブの上に、お鍋を置いて出汁をだしたり、薬缶でお湯を沸かしたりもする。      🐢    透きとほりゆく下茹での大根かな まさしく厨俳句である。ストーブの上でお... 続きをみる

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  •    除夜詣

           🐢    除夜詣失明の危機のりこへて  今年のネット句会は正月から幸先が良かった。  題材としては明るい句ではないけれど、先だって行った目の病院で小康状態が保たれていますから、検査は半年後でよいですよ、、と医師に告げられた。 本を読んだりパソコンを打ったり目が悪いと承知しながら、酷... 続きをみる

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