よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2017年2月のブログ記事

  • からすのゑんどう

                     からすのえんどう。矢筈。(やはず) 地中海が原産地の花らしい。 道ばたに咲いている。 季節の花としては、春になっているけれど、歳時記には載っていない。 小さい小指の先くらいの花。えんどうと名がついているように、豌豆やスイトピーに似ている。 可愛い花である。 ちなみ... 続きをみる

    nice! 5
  • 下萌

                     下萌。草青む。畔青む。土手青む。駒返る草。    ☆    草千里下萌えにはや牛放つ   里川水章 > 待ちかねている春の到来。 草の萌え始めた阿蘇な草千里で、牛が草を食む。のびのびとした景。     💐   草萌える足を踏ん張る土偶かな

    nice! 3
  • 若布刈る

                  若布刈。若布刈舟。       ( 鳴門海峡  土佐泊付近  ) 冬の季語。 もう最盛のシーズンは過ぎた?今が盛りか?  鳴門の土佐泊の辺りの海岸では布刈舟が沖から帰ってくる風景をみることができる。 港では大きな釜がぐらぐらと煮たっていて、舟から降ろされた若布を釜の中に... 続きをみる

    nice! 2
  • 鳥曇

                                鳥曇。鳥風。 雁、鴨などの渡り鳥が春になって北の方に帰って行く頃の曇り空のこと。 この頃の風を鳥風という。   🐢    鳥くもり入り江に泊まる日本丸    葉七子 小豆島への旅。 日本丸が帆を降ろして停泊をしていた。 慎 を連れての旅であ... 続きをみる

    nice! 5
  • 日脚伸ぶ

    冬至を過ぎれば昼の時間は少しづつ伸びてゆく。 その実感から、春の近づくよろこびがわいてくる。     ☆    母に杖三本ありて日脚伸ぶ    岩月通子 > さて眼鏡を何個も持っているのはよくわかる。 みんなおしゃれ眼鏡などを何個も持っている。 杖を三本が面白い。     🐢    日脚伸ぶ鏝絵... 続きをみる

    nice! 8
  • 春愁

    春愁。春かなし。春思。春怨。 そこはかとない哀愁、春ゆえの気だるさを伴う憂鬱な感覚。 主観的な思いが、、、    ☆   共に春愁茶碗二つに茶の冷めて     林 翔 > 解決が思い浮かばない、夫婦か恋人か友人か? お茶がさめても、時間がたつばかり、ため息が聞こえてきそうな場面だ。    🐢  ... 続きをみる

    nice! 3
  • 卒業期

    卒業生。卒業式。卒業期。卒業歌。 小学校から、大学まで、卒業式の行われる頃。 寂しい卒業と同時に、新しい環境へ、期待と不安がある。       ☆     まつ先に光だしけり春の水       ☆     古草や小道に沿ひて六地蔵       ☆     曇る窓にさよならと書き卒業す

    nice! 4
  • 倉敷   etc、、、、

    何年か前は五、六度、倉敷の句会におじゃまをした。    🐢     倉敷の句会へ旅のはじめかな    葉七子    🐢     ここちよき句会のつかれ暖房車     葉七子 観光地倉敷での句会は 町並み保存地区の中にある、倉敷市公民館で行われる。 早朝に起きて JR で倉敷まで瀬戸大橋を渡って... 続きをみる

    nice! 4
  • つまし草。田芹。根芹。芹の水。芹摘。      ☆    芹の香や摘みあらしたる道の泥    太祇 >芹を摘んだ後に漂う芹の香り。         (日本の歳時記)から 芹をつんだ後のその辺りの踏みしだいた時についた泥ではなく、香りに焦点を当てている。こいういう鑑賞のやりかたこそが勉強になる。  ... 続きをみる

    nice! 3
  • 春の水

    春水。水の春。 冬は枯れていたり凍っていた水が、春のおとずれとともに水嵩が増して勢いよく流れ始める。水量、勢いに、ほとぼしる生命感があむれる。     ☆    春の水とは濡れているみずのこと    長谷川櫂 > 濡れ濡れと水面が照り耀いているのが春の水の本質。               (日本... 続きをみる

    nice! 3
  • 冬の梅

         🐢     同行は吾が影であり冬の梅     葉七子             🐢    接待の飴玉三つ梅の花     葉七子 思い出の深い句である。 休んでいた俳句を再開をして、初めてこの結社で勉教をしようと決めた。 その時の初投句。 まだ 犬が生きていて、徳島県の遍路道を歩いていた... 続きをみる

    nice! 4
  • 仏の座

         仏の座。田平子。 春の七草のひとつ。 葉が蓮華の円座に似ている形からこの名前がある。 田舎に住んでいる者にとってはいつでも、どこでも道を歩けば目に入る。 小さい花であるが二、三ミリの欄の舌のような花びらが集まっている。 可愛い小花である。    🐢   仏の座掌にのせめずるかな   葉... 続きをみる

    nice! 5
  • 紙漉

         紙漉。紙漉女。楮蒸。紙漉場。 和紙の原料となる楮、三椏などで、高級な和紙を漉く。 冷たい寒の水で手を赤くして紙を漉く。 かっては、農閑期を利用した作業であった。熟練を用する重労働である。     🐢    紙の雛祀りて紙を漉き始む     葉七子 何年か前徳島県山川町の「伝統和紙会館」... 続きをみる

    nice! 4
  •                   春告草。好文木。花の兄。 (それぞれこの季語には謂れがあるのであろう) 白梅。紅梅。梅日和。老梅。。。。。 梅はバラ科の落葉小高木の花。 万葉集には119首の歌が収められている。 花といえば桜より梅であった。      🐢    梅匂ふにはか盲をかこちをり  ... 続きをみる

    nice! 3
  • 石叩き

             石叩き。庭たたき。背黒鶺鴒。白鶺鴒。 どこへ散策をしていても良く見かける。 縄跳びの波のように高く低くと描きながら飛ぶ。 鳴くのは飛びながら。人に慣れているのもいて、1メートルくらい近づいても逃げようとしない。          ☆    石叩き激流ここに折れ曲り   大峯あきら... 続きをみる

    nice! 3
  • 冬に入る

                 🐢     白が白に見える幸せ冬に入る     葉七子 今日の日本全国のお天気の荒れよう。 外が吹雪いていると云う声を蒲団の中で聞いた。 起き上がれなくてそのまま蒲団にもぐっていた。 眼の手術のあと、白は白、灰色は灰色にすべての色がはっきりと見えるようになった。 あたり... 続きをみる

    nice! 3
  • 寒施行

    寒施行。野施行。穴施行。 餌の乏しい寒中に、狐狸などに食べ物を施すこと。 動物愛護というよりも呪術的な色合いが濃い。     ☆    野施行の籾撒いてある渚かな    茨木和夫 > 渚に籾を撒く、相手は獣か鳥か?     ★    いづこより獣の視線寒施行     むめ 私が施行をするのは野良犬... 続きをみる

    nice! 2
  • 薄氷

    薄氷(うすらい)。春の氷。春氷。 春になって寒さが戻り、薄い氷が張っているにを見ることがある。 解け残った薄い氷にもいう。     ☆    せりせりと薄氷杖のなすままに    山口誓子 > 小さな水たまりに薄い氷が張ったのであろう。 散歩の途中、杖の先でつついてみると せりせり と右へ寄せれば右... 続きをみる

    nice! 3
  • 煮凝

                                    四国村の長火鉢    🐢   春近し冷めても美味い卵焼き    葉七子    🐢  煮凝りを猫と分け合ふ朝かな    葉七子 煮凝。煮凍。凝鮒。 煮魚が煮汁ごと寒天のように固まったもの。 骨から出るゼラチンが冷えて凝固したもの。 ... 続きをみる

    nice! 4
  • 牡丹の芽

          牡丹は寒さに強いため、他の植物に比べると芽を吹くのが早い。 枝の先に燃えるような赤い芽には花の王者らしい風情が早くも感じとれる。     ☆   誰が触るることもゆるさず牡丹の芽    安住敦 > そんな気色の牡丹の芽である。    🐇    心技体整えてをり牡丹の芽    葉七子 ... 続きをみる

    nice! 3
  • 冬  ETC

             🐇    どこからも冬の二上酒にせむ    葉七子 もう二十数年前になる。 俳句の吟行げ奈良へ行った 。 どこからも冬の二上山を望む古都奈良の寒い日であった。 早く宿に入ってお酒を飲みながら句会をしようと声が。 のんびりとした、日々であった。          🐇    ふる... 続きをみる

    nice! 2
  • 椿

            山椿。つらつら椿。花椿。八重椿。。。。。 ツバキは春の事触れの花の意。 「椿」は日本の国の字。 中国では椿の字を当てる花は別にある。     ☆    ゆらぎ見ゆ百の椿が三百に    高浜虚子 >  はなれた場所から見ていた椿に風が吹いた。 百だと思っていた椿の木が揺れて三百もあろ... 続きをみる

    nice! 2
  • 冬遍路

         冬遍路としては季語には無い。 遍路は春の季語。 秋の遍路も季語としては存在する。求道的な意味を持っていて、寂しい感じがする。 その外の季節は前に夏を付けて 夏遍路。冬だと冬遍路として詠む。 この石の仏さまは志度寺の境内に存します。 微笑みを浮かべたこの仏さまのお顔は大好きである。 どなた... 続きをみる

    nice! 2