よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年10月のブログ記事

  •     日短し

                     🐢     リハビリの輪投げお手玉日の短  2012年の11月の始めの、能の鑑賞の写真。 この頃、何の病気か忘れているが、整形外科へリハビリに通っていた。 リハビリを受けながら、同じ部屋で老人が輪投げをやったりお手玉を高く揚げる訓練をやっていた。 2012年から... 続きをみる

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  •     信濃柿

                     🐇     甕に活けよき枝ぶりや信濃柿  最近は空き家がいたる所にある。 柿、枇杷、みかん、崩れかけた山家に、季節季節の果実が採る人もなく熟れるままに放置されている。  つい二~三日前、山道を歩いていると甘い匂がする。 屋根の苔むした家から、熟した柿の実が道の上... 続きをみる

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  •     鉦叩

                  🐢    鉦叩ひとりで聞くはさびしすぎ  チンチンと草むらで鉦叩きが鳴いている。 決して、集まって鳴く虫ではない。それでいて存在感のある鳴き声である。  犬の事をすぐ想い出す。 散歩の途中、鉦叩きの音に耳をすましていると、犬は私の足元に座って 「かあさん、どうしたの?... 続きをみる

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  •     柿の木

                      🐇    柿をもぐ実家見えぬか背伸びして  こんな事を聞いたことがある。 当たるも八卦当たらぬも八卦の占い師が客に、最初必ず 「あなたの家の近くに柿の木があるでしょう?」 占ってもらっている人は、頭の中を近所の柿の木が駆けめぐるそうである。 この近くが くせも... 続きをみる

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  •     芒原

                                                🐇      分け入つて空と芒とわたしかな  二十年も前に詠んだ句。 自分を振り返ってみると、可も無し不可も無し、平凡な人生であった。 鬱かしら、このまま、いつ死んでも良いという、なげやりな感が昨夜はあった。... 続きをみる

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  •     美男葛

                                    🐢     玩ぶお手玉のやうさねかづら    名にし負はば 逢坂山のさねかづら               人に知られで くるよしもがな  三条右大臣  栗林公園の茶店に、このさねかづらの棚があり、夏は涼しい陰となり秋には紅い実が揺... 続きをみる

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  •       松手入れ

                         🐇     枝かへて海正面に松手入れ  広い栗林公園には松に木の手入れは毎日やっている。 名木、諸々の松はおよそ千本以上もあるらしい。 一本の松の手入れをやるには二年に一度しか順が回ってこないという。             とある家を通りかかると、剪定... 続きをみる

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  •      芋茎 (ずいき)

                     🐇      ずいき干す母現れさうな山家かな   芋茎(ずいき)は里芋の茎のこと。 生ものは茹でて酢味噌あえにして食べる。好物だ。 乾燥したものは水で戻して煮つけて食べる。これも好物。 乾燥をした芋茎は道の駅などで売ってをり、見つけると買う。  我が家は商家だか... 続きをみる

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  •     小春日

                                               🐇      小春日や足の爪切る鼻めがね  散歩の途中に出会ったワンコちゃん。 なんと可愛いこと。 真ん丸に頭の毛は整えられている。一か月に二回カットに連れて行くと言う。 頭の毛もさることながら、愛らしい顔。 ... 続きをみる

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  •     こすもす

                     🐇     こすもすの海に泳ぐ子とがめまじ  コスモスの畑でかくれんぼをしている子供たちがいた。 このお嬢さんは、すぐに見つかったみたい。  古い句を今日は思い出した。 幸せそうな顔が私にも幸せのお裾分けをしてくれたような、秋の一日だった。           ... 続きをみる

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  •     秋の虹

             🐇     帰心矢のごと秋の虹立ちにけり  秋の暮れはいうまでもなく淋しい。 遊山をして楽しかったはずであるが、ふと家で待っている家族の事を想う時はことさら灯も恋しいし。  最近は、野良猫が、玄関まできて待っている。 お腹がすいたら来て、満腹になるとどこかへ帰って行く猫であるが... 続きをみる

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  •      点滴

                                                 🐇      点滴が奪ふ自由よ寝待月  昨日は定期検診。 医大に検査に行こうか、もう少し様子をみようかと主治医とな会話。 「何かあれば、直ぐ言って来なさい」「お願いします」  いやだいやだ、思い出しても医大... 続きをみる

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  •      こんな句がありました,,よ

                                       🐢     接待の飴玉三つ梅の花  接待は秋の季語。お遍路は春の季語。 しかし、遍路も接待も四国地方に限らず、全国どこでも季節を問わない。 一句の中に遍路と他の季語がが出ても、季重なりなどと云う無粋な選者はいない。      ... 続きをみる

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  •     嘘、、、

                🐢      見るからに巻きそこねたる落し文  ひょっとしてこの句、前に掲載済みかも? 落し文は、投句をするたびに、よく選をしていただく句材だ。  昨日、散歩の途中で見つけた、櫨の落葉。 颱風で公園は荒らされていて、公園の管理人は、落ち葉用の掃除機で落葉掻きをやっていた。... 続きをみる

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  •     小鳥来る

                       🐇      小鳥来る席ゆづりあふ足湯かな  足湯のある温泉場は有難い。 温泉に入るまでもなく、歩き疲れた時に見つける足湯のなんと嬉しいこと。 四方の紅葉山を愛で、どこかから聞こえてくる早瀬の音。 千金の値のひとときだ。 脚がうっすらとあかく染まるまで湯の中... 続きをみる

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  •      金木犀

                 🐢     どの部屋にゐても金木犀匂ふ  街中いたる所に金木犀が咲いた。 今年は気候のせいか、一斉にあの露地もこの露地の金木犀も、時を同じく遅速なしに開いたようである。  酔うような強い芳香を街中に放っている。              🍏     一夜さに咲く木犀に... 続きをみる

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  •     虚栗   🌰

                                  🐇     虚栗あうらにやさし踏みつゆく   虚栗は殻ばかりで、中に実のない栗のこと。 昨日も湖畔の散歩道をゆくと、行く先々にこの栗が落ちていた。 散歩やキャンプに来た人が中味をいただいた?なぞとほほえましく思っていた。  大きな栗の木... 続きをみる

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  •    猪垣

                                              🐇      猪垣は青き阿波石粗く積む  最近の猪垣、特に狭い山里の稲田は全体をフェンすで囲み、それに電流を通している。 「電流を通していますから、ご注意」の看板なども掲げていつ。 猪や猿には読めない、勿論、人間... 続きをみる

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  •      枸杞の実

                             🐢     枸杞の実の日向くさきを摘みにけり  「 今月の師の言葉 」 > 俳句の世界に上手な句を作る人は掃いて捨てるほどいるが、いい句を作る人はほんとうに少ない。その理由を考えてみると、誰も俳句の上手になることばかり焦って、自分の中の声に気づか... 続きをみる

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  •    素晴らしい彫刻公園

                         🐇     石を切る音泡立ち草の枯れすすむ   写真は小高い山の頂にある彫刻を展示している公園。 私が行った時はあいにくの曇り空で、瀬戸内海がぼーっと霞んでしか見えなかった。 晴れていれば素晴らしい瀬戸内海が望める。 もう一度と思いつつ、一年以上も過ぎて... 続きをみる

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  •     小春

                 🐢     甘酒に酢のとほりたる小春かな  最近は甘酒も買うようになった。年がら年中店頭に並んでいる。 昔は秋になると母が甘酒を作っていた。 酢がとおり、少し辛くなった甘酒が好きであった。

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