よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2017年1月のブログ記事

  • 三寒四温

         昨日は暖かかった。 今日は少しお天気が崩れて雨催い。 三寒四温は三日間寒さが続いたあとは、四日間やや寒さがゆるむこと。      🐈    干し魚の透ける三寒四温かな    葉七子      🐱    三寒四温老猫は認知症はも 写真の寒あやめは歳時記に載っていない。 この寒あやめ詠ん... 続きをみる

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  • 寒鮒

    寒鮒。寒馴れ。寒鮒釣。 水温が下がると水の底に潜り、水草の下などにもひそんでいる。 冬の鮒は油がのって美味しい。 池の畔で寒鮒を釣っている人を見かけた。 「寒くないですか?」と声をかけると 「寒い、寒いから完全武装をやっています」と声が返ってきた。 釣るのが楽しいから釣った鮒は又、池に戻すらしい。... 続きをみる

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  • 枯野

        枯野。枯野道。枯野人。枯野原。 草の枯れ果てた野。 花も紅葉もいつの間にか消えさって、枯れ草が風に吹かれている。      ☆    旅に病んで夢は枯野をかけ廻る    芭蕉 > あまりにも有名な 芭蕉 の作品。      ☆    真直に道あらはれて枯野かな    蕪村 > 芭蕉が好きな... 続きをみる

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  • 寒中

        寒中。寒の内。寒四朗。寒九。 寒の入りから立春の前日までの、およそ三十日間をいう。 寒九の雨は豊年の前兆らしい。 昨日の県立図書館の内部。 平日であるから、人の数は少ない。 暖房が利いて暖かいので受験勉強をする若者で机は占められている。     🐓    封筒ののりしろちぢむ寒さかな  ... 続きをみる

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  • 冬すみれ

    菫はスミレ科スミレ属の多年草。日本に約八十種、変種まで含めると二百種類以上あるとされる。 冬の菫。寒菫、、が今時分の季語。 寒さに強く、陽だまりでよく見ることがある。全体に小ぶりだ。色は濃い紫をしている。      ☆   冬すみれおのれの影のなつかしく    川崎展宏 > 平凡な日常生活。山の辺... 続きをみる

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  • 冬木の芽

    冬芽。冬木の芽。 梅、桃、桜などの樹木や草などの芽は夏から秋には早くも作られている。 その芽がそのまま冬を越し、春がくるとほころぶ。    ☆   木々冬芽凍てのゆるみに濃紫    前田普羅 > 色々の木がそれぞれ芽の中に蓄えている思いや力。 この木は何の木か?濃い紫色の芽が端然と春の到来を待って... 続きをみる

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  • 冬籠

    冬ごもる。雪籠。 冬、寒い外に出ないで家の中で過ごすこと。 身をちぢめて、じっとしているばかりではなく、それなりに屋内の生活を工夫して楽しむ。 雪国はストーブや炉を囲み家族の絆も深まることであろう。     ☆    目ばかりは達磨に負じ冬籠    来山 > 元気な老が春を待ちながらの矍鑠とし気合... 続きをみる

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  • 寒見舞

    寒見舞。寒中見舞。 寒中に親類や知人の安否を気づかって見舞うこと。 手紙を出したり、贈物を持って直接に家を訪ねる。あたたかな気づかいの漂う季語である。     ☆   寒中見舞鳴門わかめと決めにけり    板野小夜子 > 良くわかる。徳島に暮らしていた者とすると全く「そうそう 鳴門わかめじゃ」とな... 続きをみる

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  • 冬かもめ

    海鳥の中では最も良く知れた鳥である。 種類も多く、全国どこででも見ることができる。 どこにでもいつでもいる鳥であり、無季であったので「冬鴎」と冬の季語にしたそうである。      ☆    沖荒るる日の揚げ舟に冬かもめ    鈴木しげを > 北風が強く舟を出しての漁を見合わせている。 大な波が防波... 続きをみる

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  • 侘助

    朝鮮戦争の時、加藤清正が持ち帰ったという説があるそうだ。 人の名前かとおもう面白い名前が付いている。 葉が細め艶がある。うつむき加減に咲く滋味な花である。     ☆    浮雲やわびすけの花咲いてゐし    渡辺水巴 > 白い雲と白い侘助の対比。 読んだだけで眼前に情景が浮かんでくる。 大恩の方... 続きをみる

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  • 日向ぼこ

    日向ぼこ。日向ぼっこ。日向ぼこり。負喧。     ☆    太陽の真正面に日向ぼこ    長谷川櫂 > この平明で易しい言葉、わずか十七文字で日向ぼこを言い得た妙。 な子のしあわせそうな格好。至福の時間であろう。 ぽかぽかとお陽さまの射す部屋で母さまの椅子を占領している。     ☆   負喧をも... 続きをみる

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  • 牡蠣

     真牡蠣。牡蠣田。牡蠣打ち。酢牡蠣。     ☆   牡蠣食べて我が世の残り時間かな    草間時彦 牡蠣は二枚貝の一種。世界中に分布をし、我が国でま昨今は養殖が盛んである。 > 牡蠣好きにとっては、牡蠣のシーズンの到来はまことに嬉しい。 牡蠣を食べて、ああ来年も再来年もこうやって元気であれば良い... 続きをみる

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  • クリスマスローズ

    花の少ない冬の庭に咲く。 高さ30センチくらいの茎の先に少しうつむき加減に咲く。 花弁ではなく、厳密に云うと萼片である。沢山の色がある。 キンポウゲ科の植物にはこのような花が多いそうだ。     ☆    クリスマスローズの雪を払いけり    長谷川櫂 > 雪がはらはらと降りクリスマスローズの上に... 続きをみる

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  • 水仙

    水仙は酷寒の中でも凛と咲いている。 一重、八重、それに色も豊富である。口紅水仙、喇叭水仙、房咲水仙。等々、、。 水仙はヒガンバナ科水仙属の仲間で外来植物である。 ギリシャ神話の中にでてくる美少年 ナルシッソ の話が有名 である。     ☆    新しき家の見取り図水仙花    長谷川櫂     ... 続きをみる

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  • 温室

    温室。温床。フレーム。 ある、農業高校のフレームが道から見えたので近づいて見る。 広い農場になっていて、蒲鉾型のビニール布を張っているのもある。 ガラス張の立派な温室。 この温室の中には トマト が育っていた。 ガラスは曇っているところもあって、水滴がついていたりする。暖かそうな中が想像できる。 ... 続きをみる

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  • ジャケット

    ジャケット。ジャンバー。 防寒の短い前が開いている上着のこと。 ウール、ジャンバーなどには皮の製品も。     ☆   まっすぐに日射すジャケッの妻の胸    藤田湘子 このジャケットは私の手製。 厚手の生地で裏はついていない。 袖はドルマン袖で、洋裁の初心者でも簡単に縫えた。直線縫いだ。 一応生... 続きをみる

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  • 去年今年

    新しい年を迎え、目に映るものが、みな新鮮に感じる。 平常は何も変わっていないけれど、年の節目にあたって心に誓うこともある。 便利な季語と思う。     ☆   去年今年闇にかなずる深山川    飯田蛇笏 > 甲斐の川を流れる川。 深い闇の中で川の奏でる音を聞いている。 今年も変わらない幸と豊作を願... 続きをみる

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  • 淑気

    淑気。新年。 新年の季語。 新年を迎えた山河はみずみずしく、厳かな光に満ちている。淑気とは、荘厳にして清新な気配をあらわす。     ☆    いんぎんにことづてたのむ淑気かな   飯田蛇笏 > ひらがなで書いているところが、生活に根ざした山国の主人の素朴さの優しさを表している。毅然とした俳人はこ... 続きをみる

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  • 冬暖

    冬暖。 冬ぬくし。 暖冬。 冬に入っても暖かなな日に恵まれること。 冬でも日ざしが眩しい。おだやかな日和は嬉しいこと。 「日本の歳時記」から     ☆   校庭に柵のぬけみち冬あたたか   上田五千 > 学校に抜け道のあるあたたかさ。ひらがな表記が効果的 今日の栗林公園で、撮った鳶であろうか、み... 続きをみる

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  • 炬燵

    掘炬燵。置炬燵。炬燵蒲団。 炬燵開く。 日本に生まれてよかった。 炬燵があって良かった。 庶民には、炬燵は欠かせぬ暖房機具だ。 最近のマンション住まいではどうであろう。      ☆    句を玉と暖めてをる炬燵かな    高浜虚 我が家の 女王猫 は炬燵が大好きだ。 炬燵のスイッチを入れると、天... 続きをみる

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  • 歌留多

    歌かるた。花かるた。いろは歌留多。 歌留多会。 新年の季語である。 正月の室内での遊びにはなくてはならない歌留多。 トランプも含まれる。 花かるたは花札のこと。猪鹿蝶、ぼうず(月)などとこいこいと座布団を囲んでやっているのを子供の頃に見た。 単に「歌留多」と云えば「歌かるた」のひとつ、小倉百人一首... 続きをみる

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  • お降り

    元日や正月三ヶ日にふる雨や雪のこと。 「富正月」とも。「お降り」の異名で、元日にふる雨は雪は豊饒をもたらすとの考えからこのように呼ばれている。 「日本歳時記」から     ☆    お降りの松青うしてあがりけり    石田波郷 > お降りに洗われた松の美しさはことのほかのもの。 その青さをいうこと... 続きをみる

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  • 馬日

    馬日とは六日のこと。六日年 とも云う。 初句会に出て席題に「馬日」とだされると。即座に何人の人が理解をするであろうか。 季語としての 六日 の印象は、三日とか、七日に比べると不鮮明な印象でしかない。         ☆    六日はや睦月は古りぬ雨と風    内藤鳴雪 鳴雪は子規の弟子で、豊かな学... 続きをみる

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  • 豌豆の花

         ☆    豌豆の花の飛ばんと風の中    勝又一透 豌豆の花の季語は 「春」 しかし今咲いているのは、れっきとした豌豆の花。 > 強い風を受けて必死に咲いている豆の花。けなげだ。 冬から春先にかけては、風の強さが定まらない。 讃岐は温かい地方。 もうあち、こちで矢来に組んだ竹にはわせてい... 続きをみる

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  • 青木の実

        ☆    夕凍のにわかに迫る青木の実    飯田龍太 > 急に足元から冷えを感じるような夕べ。 実がことに朱く目に入む。 植え込みの隅の方とか、余り日の当たらない庭の隅に見かけることが往々にある。 紅い実が付くと、がぜん存在感を表す木である。 この青木は背が高く塀から外を見下ろしていた。葉... 続きをみる

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  • 寒菊

    寒菊。冬菊。霜菊。 十二月~一月ごろ黄色い花をつける。 俳句では遅咲の菊が咲き残っているのを、そう云って詠む。 「日本の歳時記」より     ☆    冬菊の括られてまたひと盛り    横澤放川 > 頼りなげに見えてもまだ残っている勢  近所の、どの農も畑に花を植えている。 仏さまにお供えする花は... 続きをみる

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  • 縫初

    縫始。 初針。 針起し。 新年になって初めて針を持って裁縫をすること。 近年はミシンを使っての和裁、洋裁の縫物もふくまれる。      ☆    縫初の鋏の鈴のりんと鳴り    安原美智子  去年の暮れから、小さな糸切り鋏がどこかへ隠れたまま。 小さな鈴をつけているのだけれど、見当たらない。 ミシ... 続きをみる

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  • 破魔弓

         🍒    破魔矢受く盲導犬に一本は        葉七子 > 24~5年前の作。ふと思い出した。 新年句会があり、一番にみなさんの共感を得てたくさんお点をもらった句であるから、そのころの句は全部捨てたのに、たまたま記憶にインプットされていた。 破魔弓。破魔矢。 新年の季語。 初詣での折... 続きをみる

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  • 迎春

    開けましておめでとうございます。 我が家の玄関飾り。 ドアの裏は 私の手作りの玄関飾り。 ドアの内と外に吊ってある。 表はデパートで買ったもの。 これを真似て作った、私の方がきれいだったりして? 今年も、手芸と俳句三昧の一年であることを願っている。     💐    初春や煌めきありぬ志度の浦

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