よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年2月のブログ記事

  •      糸遊

                             🐇     糸遊やプールの底はなべて青  糸遊、陽炎、かげろふ 日差しが強く風の強い日に遠くのものがゆらゆら揺らいで見える現象。  とあるホテルでプールの底を塗り替えていた。 考えるにプールの底はどこのプールも青い。 プールは夏の季語。歓声のあが... 続きをみる

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  •     開帳

                          🐇     遠巻きに秘仏拝がむ御開帳      🐇     御開帳団扇太鼓の谺して  開帳は、特定の日をもうけ普段見せない秘仏を拝観させる事。 気候のよい春先に行われる事が多い。 ずいぶん昔作った句。 最近の若い人は開帳を詠んだりしないであろうな~。... 続きをみる

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  •     薺

                               🐇 薺咲く多甚古村はこの辺り  ずいぶん古い昔の句。 なずな、ぺんぺん草、三味線草、野があれば、土があればどこにでも咲いている春の草花。 とある結社の主宰が 薺と多甚古村の取り合わせが面白と選評に。 こうやって写真に写すと、可愛い花である。 ... 続きをみる

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  • あやとり

                                   🐇     あやとりや次は先生とギブスの子 入院中の子供。 退屈をして病室で誰彼をつかまえてあやとりをする。 周りの人達、困っていても付き合っている。 そこへ来た先生が、かもになった。                一昨日は「猫の日」... 続きをみる

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  •    避寒宿

                      🐇    手すさびに鶴を折りゐる避寒宿     🐇    落椿八重の花組そのままに     🐇    落椿筧を流れゆきにけり 昭和62年の投句。 避寒なぞできる身分ではなかった。どこかへ旅を、、、 昔の事で思いだせぬ。

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  •      蓮田

             兜太さんがお亡くなりになった。 俳句界の長老の死を悼む記事が沢山載せられている。影響力のあった大きな人であった。        🐇    鐘の鳴る蓮田は海抜零地帯  昔、勤めていた会社の組合新聞(組合員24万人の全電通新聞)の俳句欄の選者が兜太氏だった。 伝統俳句、現代俳句、俳... 続きをみる

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  •    秋興

                               🐇     秋興の土産に瀬戸の島一つ  白石島を訪づれた時か? あたかも島は秋祭りの最中であった。 連絡船の甲板から船の腹を打つ波しぶきを写した。 暖かくなれば、アートの島と呼ばれている「直島」へ行こうか。                 秋... 続きをみる

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  •     冬きたりならば春とおからじ

                         🐢     目の癒えるまで冬眠と決めこみぬ    殿がいて姫も元気で、昔の事は忘れたが、この写真の頃は、今よりは幸福だったのかな?ぽかぽかと丁度今頃の季節の写真。若い分だけ。  それから、何年かして、急に眼が悪くなった。 年齢による、白内障か?などと、た... 続きをみる

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  • 野水仙

                🐇     野水仙の荷甲板に水溜り  昔の映画。現在の中井貴一のお父さんと高峰秀子が出演をした「喜びも悲しみも幾年月」という映画のロケの島がある。 男木島での句。高松港から、20分くらい舟で行く小島に燈台がある。 水仙が燈台までの径に植えられていえう。 今頃は水仙の花が咲... 続きをみる

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  •      花枇杷

                                      🐇    島裏は村ごと廃れ枇杷の花        🐇    かげろふや小魚泳ぐ舟溜まり 島巡りが好きだ。 どの島も過疎、限界集落に近い。 日当たりの良い場所は島人が植えた果樹が。 どの果樹も手入れをする人が無い。花は咲きっぱな... 続きをみる

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  •      寒厨

                    🐢    温めある寒の厨よみな起きよ  例年に比べて、今年の寒さ。 この暖かい瀬戸内の温暖な土地でさえ、何回も雪が積もった。 二階のベランダに積もった雪。 台所のオリーブ油は固まって瓶から出てこない。 湯せんをして使用をした。 味噌汁を炊いて、卵焼きもできる頃、や... 続きをみる

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  •   桜東風

                     🐇    桜東風蝋涙声をたてたるよ  もう少しすると海辺にあるログハウスも親子連れで賑わうだろう。  もう少しすると桜東風が吹くだろう。 どのような場所で、いつ詠んだかも定かでない。平成三年の句。 蝋燭が燃えるとき、ちりちりと音がする? 蝋涙が溜まってゆくとき出... 続きをみる

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  •   落椿

          🐢    落椿に埋もれた遠い日の記憶  子供の頃、いつも行く駄菓子屋さんに大きな椿の木があった。 落ち椿が地面一杯に広がり、椿の絨緞になっていた。その絨緞を歩かなければ、駄菓子屋さんには行きつかぬ。 一度、転んだことがあった。 起き上がらずに、椿の絨緞をしばらく楽しんだ。 四、五才だ... 続きをみる

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  • 猫柳

                (   満濃公園 の散歩径   )    🐇    猫柳今も里へは沈下橋  もうすぐ春。 散歩道に猫柳の咲く場所があった。 去年も見えなかった。今年はどうかと足を伸ばしてみたが、無い。 フィクションの句。 結社の「題詠句」に投句をしていた。 没、没で俳誌が送られてきても開... 続きをみる

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  •     酢牡蛎

             🐢     退院をすれば食べたき酢牡蛎かな  夫の心臓の手術が終わった後、直後ではない。 空をみながらベットでつぶやいた。 「牡蠣のシーズンだ、退院をしたら、酢牡蛎をたべよう」 つぶやきがそのまま 句 になった。

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