よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年7月のブログ記事

  •     海市

         🐇     海市たつ久しくゆかぬ船の旅  ラジオを聞いていると、富山湾では最近、蜃気楼がひんぱんに現れているとの放送だった。 蜃気楼はまだ見たことがないけれど、浮島なぞは時々、我が瀬戸内海の海でも見かけることがある。 海市、山一、かいやぐら、貴見城、、どれも蜃気楼の事。 以前、見たこと... 続きをみる

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  • 檜扇

               🐇    京の露地檜扇咲かせよそよそし  そんな気持ちになっただけの京都の露地。 「そんなことおへんよ、いややわあ~」 と、はんなりと浴衣を着こなした女性に言われそう。 京都はあこがれの都です、今も。

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  •       泉

                               🌠     泉掬(く)む帯ゐし鈴の鳴りにけり  昨夜、愚陀仏庵へ投句をしたのを想い出してページを開いた。 一句、選をされていた。選者は八木健氏だ。 昔、NHKに「俳句王国」という番組があり、彼が司会をやっていた20年も昔に、この番組に出たこと... 続きをみる

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  •   風の盆

                          🐇      風の盆古里ここにありにけり  > 八尾は水の美しい坂の町。 どの家も戸を開け放ち、奧の部屋までも見通しであった。 座敷はもとより門口にも客を迎え酌みかわしている姿がほのぼのと郷愁を誘った。 懐かしいものに出会った作者の胸中に古里が蘇ったの... 続きをみる

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  •      涼しい

                 🐇     これ以上くずせぬ一書涼しかり  金毘羅宮での蹴鞠。 羅の装束を着た神官たちが「おうりゃ」「とうりゃと」声を交わして動物の皮で出来た楕円の鞠を蹴りあう。      書院に掛かっていた草書のお軸を読むことはできなかった。 涼しい風が書院を吹きぬけていった。

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  •        鷺草

                  🐇     茎あえか鷺草風に舞ひやまず        🐇     朝露をはじき鷺草弧を描けり   鷺草の名前はほんとうに鷺そのものの感じがする。 一度聞けば忘れられぬ名前だ。 『 繊細   、清純 、無垢 、しんの強さ 、神秘 、夢でもあなたを思う。。。』 花言葉を... 続きをみる

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  •      志度寺詣

                                                                   🐢    朝凪の志度寺詣となりにけり  何と一度読めばよく解る句だと自分でも思う。 ネット句会に投句し、たまたま三句出しの三句とも通ってしまった。  志度寺詣、志度寺八講... 続きをみる

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  •      藍を刈る

                               🐢     藍を刈る炎天ものともせずにかな  最初の師が藍の 「湘風」といわれた方。藍を詠んだ句集も出された。 風生さんのお弟子or秘書官だった。 それで、藍が好きになった?もともと藍ブルー、紺色が好きだった。 坂東巳之助さんという、木偶の頭... 続きをみる

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  •    道をしえ

                           🐇     道をしえ消へてひとりの御陵道                      (白峰寺)      🐇     磴けはし玉藻五景や蝉時雨                       (根来寺)  雲居御所は坂出の白峰山にある。 西行伝説が沢山... 続きをみる

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  •    蚊遣り

                              🐢    お先達蚊遣器腰に吊り来たる ①意味不明の句、日本語が使えていない句、あまた。 ②俳句を作ったら、これで通じるかどうか、必ず読み返してください。 ③植物名を安易に取り合わせない。 ④身辺のご報告、ご説明で終らないように。 今回での、ネッ... 続きをみる

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  •    紅い実

               🐇     紅い実を落として何ぞ喬き木なる  季語は木の実降るになる。秋の終わりであった。 森の中を歩きながら、空を見上げると、名前をしらぬ喬い樹々の葉がひしめいている。 降り積もった木の葉の上や、葉っぱに隠れるように紅い木の実がある。 今日は気温が35度ちかくなるらしい。... 続きをみる

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