よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年5月のブログ記事

  •  梅雨に入る

                          🐇     梅雨に入る亀甲模様の畳縁  梅雨に入った。 最近は畳を敷いた部屋の無いマンションもあるらしい。 我が家も琉球畳に入れ変えて洋風の感じにしている。 以前の畳の縁は金の糸がまぢった、亀甲の模様であった。 ノラが訪れるようになった。 窓から我が家... 続きをみる

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  •    睡魔

                     🐇      睡魔来ぬ泊まりや瀧に佇ちしこと  この写真は作り瀧。まんのう公園のこの瀧は一時間ごと「飛瀑」となる。 この状態はだんだんと水の量が減ってゆく過程の状態。  旅の途中で、山径を下り、目の当たりにした瀧。 どうどうと轟きながら落ちる20メートル以上の瀧... 続きをみる

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  •      花菖蒲

                      🐇      若き藩侯の死因は花菖蒲  ある藩主達をお祀りする墓所を訪れた。 菖蒲の花の咲く時期は墓所のある寺は、菖蒲の花の名所となってをり、花見の人が多く訪れている。 若くして亡くなった藩侯のお墓もあった。      🐇      キー一打に言の葉あまた蝌... 続きをみる

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  • 秋愁い

                   🐇     秋思かな謡聴く吾れ農婦の子  <秋思かな>と軽い自問が重くなりがちな<農婦の子>といった、自己の再発見で健やかな句に仕上げた。  昨夜、NHKのEテレを観ていて、この句を想い出した。 以前、(30年前)金沢に吟行旅行に行った。 初めて観た、能舞台だった。... 続きをみる

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  • 麦秋

               🐇      麦秋の銀の粉ふく波頭         🐇      麦秋やひょっとこ面の飴細工       まさしく今は麦の秋。 讃岐平野をドライブしていると麦の畑がいたるところに。 麦の秋なる言葉は郷愁を覚えさせる好きな言葉だ。 (さぬきの夢)とネーミングされた麦は収穫さ... 続きをみる

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  •        雲の峰

                  🐇     雲の峰強力楽器背負ひ行く  一歩、一歩、踏みしめながら登って行く。 見ると楽器らしいものを背負っている。 山荘でコンサートを開くのであろうか。 雲の湧きつぐ連峰を背景にした句、生活必需品ならぬ「楽器」を背負っているところに物語性がある。    、、、と選評... 続きをみる

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  •      登山

                         (山径で出会ったうつぎの花)      🐇    遭難図かかげこれより登山道  俳句は発見(見つけること)であるとも言われている。 同じ場所で同時に同じ物を見ながら、一人は句にし、一人はやられたと思う。 思うのは書き止めていないからだ。 ヒトの脳は、外界... 続きをみる

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  •       聖五月

               🐇     をみなごの声透きとほる聖五月  こんな句も作りました。 どなたかが感銘句に取り上げてくださった。 今から思うと何にでも手当たり次第の多作の頃。 平成4年。25年も前。 さて、ブログに載せるような句だろうか?

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  •    ユトリロ展

            🐇    ふとコーヒー匂ふ五月のユトリロ展  上の写真は昨日訪れた、東山魁夷を主に展示をしている、「東山魁夷瀬戸内美術館」の喫茶室。 瀬戸大橋、海を行き来する船が見えるすばらしいロケーションである。 展示室の階段を降りてくると、コーヒーの香りがする。 いつまでも居たい場所である。... 続きをみる

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  •      棗の木

                                      (山蕗)        🐇     しんがりに庭の棗の芽吹きけり   昭和61年の句。 俳句を始めたばかりの頃。 ホトトギス系の地方誌ではじめて俳誌に載った? 夫の実家の庭に植えていた棗の木。 実は林檎に似たほんにほんに小さいの... 続きをみる

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  •       香水

                       🐢      入院の荷の片隅に香水を             🐇      複雑な名の香水をいただきぬ        🐇      香水の残り香無人のエレベーター  香水は夏の季語。 自分では香水は買ったことがない。 夫が外国へ行くたび、ドルから円に交換... 続きをみる

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  •      山吹の花

                                        🐇     微笑める思惟仏山吹明かりかな  山吹は詩歌に良く詠まれた。 鄙びた風情の花だ。仏像を拝するときは、その日の心の持ちようによって変わるもの。 そのとき作者は微笑んでおられると拝したのだろう。 それで山吹明かりが生き... 続きをみる

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  •      朴の山

                 🐢     南無大師遍照金剛朴の花 良い句かどうかわかりません。 投句をしたのは私。 選句をしたのは櫂先生。 たかが俳句されど俳句、、、、とはこんな句でしょうか?

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  •     ラベンダー

                                     🐇     ラベンダーの茂みにいつも猫かくれ いつも鼻をくんくんとさせて庭に出るとラベンダーの花にもぐっていた。 懐かしい。 な子のお墓にはラベンダーを植えている。                            

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  •                🍒     風涼し火袋の灯のほのと揺れ       🍒     涼風や母の膝なる耳掃除       🍒     風死すや露地くねくねと鞆の浦       🍒     昼寝でもして風待たん鞆港       🍒     まがまがし絵金の屏風月涼し       ?... 続きをみる

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  •     薄暑

                           (サンコウチョウ) 川股さん撮影                 🐇     緑陰の葉裏をぬける風音に      🐇     こころ足る軽き疲れや夕薄暑 今日は岬へ燕の巣を見に行く。 青い海に残る水脈を見ていると、たまらなく今を大切にしょうと思った... 続きをみる

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  •     薔薇の棘

               🐇     薔薇の棘まだやはらかき五月かな あたりまえの事と言えばごくあたりまえの句。 今は、このあたりまえの事をなぜ誰も句にしなかったのか?を発見し新しい句にする努力をやっているが、、、、、それが難しい。      🐇     棕櫚の花海綿のごと雨を吸ひ

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  •       卒園

                      🐇     一輪車自在にこなし卒園す 児が一番最初に描くお花はたいがいチューリップ。 それで写真はチューリップを。 犬とよく幼稚園の傍を散歩した。 お昼をしていたり、一輪車のお稽古をしたり。 卒園をする頃はどの子も一輪車で運動場を走っていた。      

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  •   和傘    (❶)

             🐇     夏茱萸や町のはずれの傘干し場     🐇     著莪咲いて傘屋の背戸の小暗かな     🐇     街騒をはるか和傘干す麦の秋               🐇     和傘油塗る油焼けの腕春暑し      🐇     春暑し油を塗る和傘の照り返し ふと、N... 続きをみる

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  •     広辞苑

                 🐇     広辞苑枕にうつつ春炬燵       (昭和61年) > 春炬燵にあたりながら作句をされていたのであろう。 姿勢を楽にしようと広辞苑を枕に横になって推敲ををしていたものの、いつの間にか夢うつつをきめこんでしまったという、春炬燵ならでではの興趣が捉えられている。... 続きをみる

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  •   青葉木菟

               🐇     青葉木菟啼く神苑の一句会        🐇     鄙境に住みて悔ひなし青葉木菟        🐇     夜濯の聞こへてくるよ青葉木菟 俳句を始めて半年くらいになっていたであろうか。 懐かしい。 俳句に誘って下さったのが、神社の神主をなさっていた方。 人数... 続きをみる

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  •    桐の花

                🐇     桐の花晴れてよく見ゆ剣山  剣山は徳島県の山で四国では石鎚山についで二番目に高い山である。 貞光川を遡り、剣山の麓の一宇という部落に友人と遊びに行った。 遠い昔ではあるが、その時晴れていて剣山の頂が見えると、山の人が教えてくれた。 桐の花を見ると、学生時代の山... 続きをみる

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  • 夏の炉

          🐇     招かれし山家や夏の炉を焚ひて       🐇     谷川の音を足下に蕨摘む 幸せとしか言いようのない世界。 私の住んでいる附近ではまだこんな景色に接することができる。 田水を張った田圃に山家の屋根が写っている。

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  •      柳絮

              🐇     対岸の柳絮かくれに日傘ゆく 選評は。 柳絮の盛んなときは対岸が見通せないほどである。 柳絮がくれに動いて見える日傘の点景に、より柳絮を印象した水郷の景趣である。 同時にこんな句も。       🐇     柳絮舞ふ裏見せ並ぶ河岸の家       🐇     さ... 続きをみる

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  •    上高地

                                              (内田良平さんのお写真)      🐇     雪渓に立つ軽装の旅鞄 バス旅行に参加をすれば、いとも簡単に、上高地まで行けた。      🍒     旅に出る用意こまごま茄子漬ける < 家人への思いやり。、、、... 続きをみる

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  •        朴の花

                   🐇     朴の花分水嶺の霧迅し 信州の旅の途中、朴の花が咲いていた。 ミルク色の霧が沸き、近くの朴の木も、今まで見えていた信州の高い山々の峰も忽ち包んでしまった。 絵葉書俳句と云われようが、旅の想い出は一句にすればいつまでも心に残る。

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  •    和傘づくり

                   🐇     産土や花菜の風に干す和傘        🐇     春さみし後継者無き傘作り 故郷を訪ねた。 一軒だけ和傘を製造している家があった。 うららかな風に傘を干していた。 もう絶滅?(この言葉使かいが正しくはない)の風景になるであろう。 > 現在は、道の駅で... 続きをみる

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