よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

2018年6月のブログ記事

  • 蛇いちご

                🐇     地に還る渡来の鐘や蛇いちご   ある教会の庭に古い鐘を保管していた。 信者達が朝な夕なに聴いたであろう信心の鐘。 庭の片隅に繁っていた蛇苺の紅の色がいつまでも心に残った。

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  •      落し文

                           🐢     落し文往く時は気がつかざりし  落し文は、探してある時もたまにはあるが、概して偶然に見つけることの方が多い。 自分の句で好きなのは   🐢   落し文鼻ノシラの書き損じ  好きな季語だ。   

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  •     はまなすの花

                                🐇     玫瑰やしばらく馬柵に沿ふ線路  初めての北海道に旅した時、オホーツの海の見える浜辺で ハマナスの花を見た。 今でこそ、ハマナスの花はどこでも見ることができるが、その頃の旅行ブームのパンフレットでしかみることがげきなかった。 四、... 続きをみる

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  •       帰省子

                🐇     げつそりと痩せて帰省子爆睡中  初めての帰省。 偉そうに外に出て遊学はしたけれど、それなりに世間に気を使って生活をしたのだろう。 げつそりと痩せていたのは最初の夏休みだけ。 それからは、帰れといっても、少し顔を出すだけ。 子離れできぬ親から、親離れした子はどん... 続きをみる

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  •      朝焼雲

                                 🐢     朝焼雲屋島にかかる起きて見ろ  日の出の頃、東の空が薄紅色や燃えるような色に染まることがことがある。 朝焼けである。大気の状態によって太陽光が散乱する現象であり、特に夏の朝焼けは荘厳である。 歳時記の説明に。 朝未だき、連れ合... 続きをみる

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  •     這松

                  🐇     這松のまだ冬越さぬ柔葉かな  雷鳥の遊ぶ辺り、這松が柔らかい芽を出していた。 上記の写真は、昨日の栗林公園。 美しく松の態を保つためいつも造園技師が春夏秋冬を問わず手入れをかかさない。 強風にいつもさらされている穂高岳を仰ぐ山の松。 同じ松でも環境によって... 続きをみる

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  •      青葉木菟

                                             (後ろ姿しか見えなかった。)         🐇      多佳子忌の頃の夜ごとの青葉木菟  公園で青葉木菟を見た。 一年ぶり。去年と同じ楝の木にとまっていた。        ☆     夫恋へば吾に死ねよと青葉木... 続きをみる

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  •      供華

                                      (美馬市美馬町の古刹願勝寺の参道)                 🐢     朴の花丈六仏に供へけり  京都の、とある寺に丈六の座像が祀られていた。 花瓶にさしてある大輪の朴の花の一枝。 大きな仏さまであるからこそ、大輪の朴の... 続きをみる

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  •      緑さす

                    (川股さんが、送ってくれた 三光鳥)      🐢     「四季」を貼る切りぬき帖や緑さす  毎日、師が読売新聞に「四季」を掲載している。 四~五日前に掲載が5000回に達したと記事があった。 私はその詩歌を毎日、切り抜いてファイルをしている。 入院をする時など... 続きをみる

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  •   小豆島尾崎放哉記念館投句集

              🐇       鐘おぼろ大空放哉さんの墓  小豆島へ行った時、放哉さんの記念館に寄る。 投句箱があったから、投句を。 「大空」は放哉さんのお墓に刻まれていた文字。 後日、投句集とオリーブ製品の他諸々の商品が送られてきた。 今頃、小豆島はオリーブの花盛りだ。 いつ行っても、小豆... 続きをみる

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