よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

花   ❷

    

                     (向平尚武氏の写真をお借り)


何年か前、高知県の山合の村仁淀川町に枝垂れ桜を見に行く。
黒田杏子さんが何年にもかけて全国の花行脚をしていた、
最後に選んだのが、ここ中越家の樹齢200年のしだれ桜だったらしい。
花に巡り合うのは本当に難しい。
ここは、少しだけ訪れるのが早かったらしく、未だ五分咲であった。


    🐢    もてなしの炉ばたに花を見てをりぬ


肌寒い山間部落。炉の傍に来なされと招いて下さった。
ネット句会に初めて投句をし、初めて採って下さった想い出のつまっている句である。


    🐇    阿修羅ごと樹齢二百年の桜



しかし昔から土佐は暖かいところ。
写真のように、里ではもう田植の準備に忙しそうであった。
水を張った田に畦の桜が散り込んでいた。