よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

蛙の目借り時

          


めかり時。めかる蛙。目借り時。
春も深まる頃、人は眠たくてたまらなくなる。
これは蛙が人の目を借りてゆくからであるという俗説。
俳諧味のある季語である。


    ☆    表裏なき枕蛙の目借り時    長谷川久々子


>  この時期は蛙の交尾期である。異性を求めて、鳴きたてる時でもある。
「妻狩る」「雌離る」から「目借り」と詠んだらしい。
枕と目借るとの取り合わせにエロチシムズがあるような気のする句である。
枕に裏表が無いとは、、、日本髪を結っていた頃の箱枕、夏の暑い時に使う陶の枕をを、思い出したけれど、、、理屈は抜いてサー、俳諧味のある句である。
昼間の疲れで神経がたかぶって眠りたいのに眠れないそんな夜もある。       


     🐰    検札を受ける蛙の目借時    


ここち良い電車の揺れにうとうととしていると、車掌がやって来て切符を見せてください。ああ、いやな車掌だこと。