よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

推敲、、添削  さてどう変化


   🏡   月見草海岸通の占い屋


   🏡   三食の飯に有りつき生身魂


   🏡   蓮は実に抽んでて立つ茎の先


   🏡   濠涼し白忌き白鳥白き影


   🏡   梅雨激し立ち往生のハイヒール


   🏡   反故のごと散らばる落し文なりぬ


メモをやりながら、つくづくヘタッピーな句であると思った。

あえて、どのとうになってゆくかな。


   🏡   真白な体操服や雲の峰

      

   🏡   大名庭園庭師総出で梅を摘む


   🏡   海猫や手庇で見る佐渡の島 


   🏡   樟脳舟ふしぎふしぎと児の覗く


   🏡   絵簾やあえて昔を忘れをり


   🏡   水打ちてわが町つくづく眺めけり


   🏡   十薬やめったにゆかぬ裏鬼門


   🏡   風死すやひとっこゐない祗園町

               

   🏡   睡蓮鉢影のゆらめく鎖樋


7月8日 の句

推敲を重ねて、どのような句に変化してゆくか試みる。

百物語一番怖い人間社会

な子が中心の我が家の生活。

まだ捻挫した足が痛い。

階段を上り下りができない。

しかし、 な子の好きな缶詰が残り少くなくなった。

好きな餌でなければ、プイと横にむいて食べようとしない。

正直なところ、こうなると、うっとおしくなる。

我儘な猫がと思いつつ、根負けをするのは、飼い主の方。

足が痛いのを我慢して、猫の餌を買いに。


これは、な子が若い頃の写真。今に比べると、目がパッチリとしている。

ある、しりとり句会に「百物語」の題が出た。

調子にのって、出来た句を全部だした。

駄目なんだって。

すてるのは惜しい。

頭の体操の始まり。


   🎋   百物語民宿の外厠かな


   🎋   百物語一番怖い自分史ぞ


   🎋   百物語涙雨降る札所径


   🎋   語り部は狐狸の顔して百物語

   

   🎋   絵金の屏風背に百の物語

           (そびら)

   🎋   百物語童返りをしたる父


   🎋   百物語枕濡れてる遍路宿


   🎋   百物語白峰御陵に黒い雲


   🎋   水琴のふいに鳴りだす百物語


   🎋   未だ続く吾が人生の百物語


   🎋   百物語嫉妬まみれのこの世かな


   🎋   百物語自分が信じれない自分


   🎋   結界の向う花園百物語

      (入院中、一度、結界を越えかけた。看護師が私の頬を叩き夫が涙をながしていた)

           🎋   百物語先輩ずらしてでかい顔


   

「百物語」とは

怖ろしき事、怪しき事を集めて百話すれば、必ず怖ろしき事怪しき事がある。

夏の肝試しの行事として季語に定着した。


一番怖いのは人間。

反省を込めると百物語いくらでも作れる。

肝だめしをやらずとも、魑魅魍魎がうようよしているこの世の世界。

心も身も涼しい公園

栗林公園の中を流れている、美しい小川。

飛石を渡ると小高い丘がある。

後ろには紫雲山につながる原生林があり、市中でこのような自然を楽しめる素敵な場所があるのは、有難いと思う。


   ⛵   若楓に風惜しみなくきたりけり

               

尾の長い鳥を木の間で餌をついばんでいるので、近づくと、大きな烏のようだ。

以前、傷着いた烏が、遊歩道の真ん中にいた。

羽が折れているようだった。

その烏の周りに烏の仲間が十羽ほど近づいて来た。

何かしきりに、話かけている様子。

「おい 大丈夫か」

そんなふうに心配をしているようだ。

「飛べるか」

三羽くらいの烏が肩を貸すような感じでそろそろと歩くのを介助しているみたいである。

半分ちぎれかけた羽をひきずるように、傷ついた、烏がゆっくりと歩を運ぶ。


この小川に沿った草むらへ、十分くらいかけて一歩一歩、他の烏に身を守られながら、歩いて行った。

烏は悪賢い鳥の例えによく使われる。

この光景を目にしてから、動物の心に触れた気がした。

賢い烏、憎んでばかりいられない。

人間が烏から学ぶことがいっぱいある。

             

同じ公園で鳩がいつもたむろをしている場所。

日の盛りの最も暑い時間。

鳩の動きが鈍っている。


   ⛵   日盛の朱塗の橋を亀潜る


蓮の莟みに止まっている、蜻蛉。

この蜻蛉は、莟から離れては、又同じ莟に舞い戻ってくる。


この景を見た後で、足を捻挫してしまった。

おかさまで、だいぶ良くなった。

夫が医者へ行かないかかとしきりにすすめてくれる。

折れてはいないようなので、もう一日様子をみようと、足の養生につとめている。


    🍑   声明に聞こゆる夜の遠蛙


 🍑   一幅の墨絵の瀧の轟けり


 🍑   口車にほいほいとのるあっぱっぱ


 🍑   美人妻古くなりけり寝籐椅子



小半日蓮の沼の辺たもとほる 

栗林公園の蓮沼に咲いた蓮。

水面から高く拔きん出た茎の先に咲く蓮の花。

蓮と、睡蓮の区別がつかないと言う人が何人かいたが、何故、何故。


   🌻   蓮の花匂ふ風筋いくつある


   ✾   蜻蛉の愛す蓮の一つぼみ

    🌹   蓮咲く浄土にゐます母想ふ


    ✾   蓮畑に蓮の青い実二つ三つ


 

   🌹   蓮散りて重なりありぬ蓮の葉


   🌹   遠くゆく人蓮の葉に見え隠れ


   🌹   幾たびも蓮見の人と逢ひにけり


今日の失敗のまき。

写真を撮っていて、草むらの小さな穴に足をとられて、転んでしまった。

ああ、この二、三日、肉体的についていない。

昨日は早々と夏負け。

今日は調子が良かったので、公園に行き、この失敗。

足首に力が入らぬ。痛い。

やせ我慢をしているが、痛い。あああ、トホホ。


   ✾   日盛やしなだれをりぬ鳩に人


   ✾   蜘蛛の囲のごときひねくれ松の影


   🌻   木の下にここにあすこの梅雨茸


   🌺   吾のまぼろし永代橋の黒日傘


これが、区別がつかぬ睡蓮です。

睡蓮の花の命は長いようだ。

もう一ヵ月近く咲いている。

少し花が小さくなった感じはする。


頭の体操ここまで。

明日頑張るぞ。






     


今年一番の暑い日

丸亀へ城を見に行く。

夫が、写真を見て絵の練習をやったのだが、実物を見て比較すると見に出かけた。


   🏯   炎帝に峙ちまさりたる天守閣


   🏯   大手門潜れば広き緑陰に


   🏯   梔子の香を聴きつゆく登城坂


   🏯   城垣の片陰にすれ違いけり


   🏯   松蝉や緑色の大き釘隠し

  

堀に二羽の白鳥が泳いでいる。

しきりに餌を探しいる様子。

ここの堀の鯉もごたぶんに洩れず、私が写真を撮っていると、堀に影が映ったのか、群れて近寄ってくる。

   

   🏯   通し鴨午砲の太鼓聞澄す


   🏯   ま白なる白鳥の影濠涼し


   🏯   石橋を渡りきりたる黒日傘


   🏯   午砲聞く信号待ちの片陰に


最初は、天守閣まで、登るつもりであったが、何せ今年一番の暑さ。

途中で引き返した。

いつでも、又来ることができると、思っているので、熱中症になるとこわいので、退散をする。

丸亀は全国でも名だたる団扇の産地。

実演をやっているのを、少し見物。

暑さに負けた今日の丸亀行きであった。


   🏯   団扇絵のおみな団扇を持ちをりぬ


   🏯   風筋の団扇工房竹匂ふ


暑くて頭の中も灼けていた。


しりとりから

   ♋   嬰を抱くやうに仔犬をあっぱっぱ


   ♋   朝厨聞きとめし初ホトトギス


   ♋   心太はるかに白峰御陵かな