よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

心も身も涼しい公園

栗林公園の中を流れている、美しい小川。

飛石を渡ると小高い丘がある。

後ろには紫雲山につながる原生林があり、市中でこのような自然を楽しめる素敵な場所があるのは、有難いと思う。


   ⛵   若楓に風惜しみなくきたりけり

               

尾の長い鳥を木の間で餌をついばんでいるので、近づくと、大きな烏のようだ。

以前、傷着いた烏が、遊歩道の真ん中にいた。

羽が折れているようだった。

その烏の周りに烏の仲間が十羽ほど近づいて来た。

何かしきりに、話かけている様子。

「おい 大丈夫か」

そんなふうに心配をしているようだ。

「飛べるか」

三羽くらいの烏が肩を貸すような感じでそろそろと歩くのを介助しているみたいである。

半分ちぎれかけた羽をひきずるように、傷ついた、烏がゆっくりと歩を運ぶ。


この小川に沿った草むらへ、十分くらいかけて一歩一歩、他の烏に身を守られながら、歩いて行った。

烏は悪賢い鳥の例えによく使われる。

この光景を目にしてから、動物の心に触れた気がした。

賢い烏、憎んでばかりいられない。

人間が烏から学ぶことがいっぱいある。

             

同じ公園で鳩がいつもたむろをしている場所。

日の盛りの最も暑い時間。

鳩の動きが鈍っている。


   ⛵   日盛の朱塗の橋を亀潜る


蓮の莟みに止まっている、蜻蛉。

この蜻蛉は、莟から離れては、又同じ莟に舞い戻ってくる。


この景を見た後で、足を捻挫してしまった。

おかさまで、だいぶ良くなった。

夫が医者へ行かないかかとしきりにすすめてくれる。

折れてはいないようなので、もう一日様子をみようと、足の養生につとめている。


    🍑   声明に聞こゆる夜の遠蛙


 🍑   一幅の墨絵の瀧の轟けり


 🍑   口車にほいほいとのるあっぱっぱ


 🍑   美人妻古くなりけり寝籐椅子