よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

今年一番の暑い日

丸亀へ城を見に行く。

夫が、写真を見て絵の練習をやったのだが、実物を見て比較すると見に出かけた。


   🏯   炎帝に峙ちまさりたる天守閣


   🏯   大手門潜れば広き緑陰に


   🏯   梔子の香を聴きつゆく登城坂


   🏯   城垣の片陰にすれ違いけり


   🏯   松蝉や緑色の大き釘隠し

  

堀に二羽の白鳥が泳いでいる。

しきりに餌を探しいる様子。

ここの堀の鯉もごたぶんに洩れず、私が写真を撮っていると、堀に影が映ったのか、群れて近寄ってくる。

   

   🏯   通し鴨午砲の太鼓聞澄す


   🏯   ま白なる白鳥の影濠涼し


   🏯   石橋を渡りきりたる黒日傘


   🏯   午砲聞く信号待ちの片陰に


最初は、天守閣まで、登るつもりであったが、何せ今年一番の暑さ。

途中で引き返した。

いつでも、又来ることができると、思っているので、熱中症になるとこわいので、退散をする。

丸亀は全国でも名だたる団扇の産地。

実演をやっているのを、少し見物。

暑さに負けた今日の丸亀行きであった。


   🏯   団扇絵のおみな団扇を持ちをりぬ


   🏯   風筋の団扇工房竹匂ふ


暑くて頭の中も灼けていた。


しりとりから

   ♋   嬰を抱くやうに仔犬をあっぱっぱ


   ♋   朝厨聞きとめし初ホトトギス


   ♋   心太はるかに白峰御陵かな