よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

返り花


小春日和のぱかぽか陽気にさそわれて咲く季節外れの花のこと。
「花」といえば、桜の花をさすように、ただ「返り花。帰り花」といえば、桜の返り花のこと。
帰咲 狂咲 狂花 忘咲 忘花 二度咲  も、、、、。


    ☆    返り花咲けば小さな山のこゑ    飯田龍太


>「日本の歳時記より」
還り花は山のささやき。


栗林公園に咲いていた躑躅の返り咲き。
敷き松葉をされて大切に手入れをされている。
あちこちを散策をするが、一番多いのが躑躅の返り花である。


下のたんぽぽの花も良く見かける帰り花である。
これは、峯山公園に咲いていたたんぽぽ。


   💌    返り花地鳴きの鳥のゐるらしき


   💌    狂ひ咲くたんぽぽ埴輪の兵士ゐて


   💌    返り花真青な空に映ゆる千木


   💌    探鳥会狂ひ咲く躑躅ありにけり


これが結社の投句にはおよばない作。季語が動き、見たままの説明と解っているから。
ストレスがたまる。実力が無いことに。


枯萩


   ☆    葉をふるふ力も尽きて萩枯るる    大橋桜坡子


   ☆    園の風高きをわたり萩枯るる    梶井枯骨


>二句について云えば枯れた萩の様子をおもうさま吟じている。
解りやすくこれ以上なんと詠もうか、冬のただ中にある萩のわびしさがひしひしと感じくる。


栗林公園の一画にある松と桜に囲まれた中庭の萩が枯れていた。
風も無く乱れるさまも見えず、ただに淋しい枯萩。趣は無かった。
正面の玄関を入って左に径をとる。
公園の周遊コースを反対に巡っていて目についた。
今日は今年に入って一番寒い日。
観光客に逢うが皆さん外国の方ばかり。


萩は春の芽吹きをよくするために根元から刈り取ることもある。
株ごと括っている家もあるようだ。我が家は夫が、根本から刈り取る方。
気がつけば括るほどでもない萩は株の根になっている。


   🐢    萩枯るる白い殻なる蝸牛    葉七子
                  



何時だって、栗林公園は風情があって良い。
暖かい地方であるから、眠る山とは云え勢がある。

万両

道の端に咲いていた万両。
息子が、家を借りてこの辺りに住んでいた。
時々、散歩コースにあたるので通ることがある。
我が家は5LDKに納戸もある。
それでも、息子に一部屋を提供するには空いた部屋は無い。
しかも、道楽息子の世話は体力的にも気も使う。
家を借りて住んでもらう。
都会の住宅事情からすれば、贅沢と思うけれど、大の男の世話をするのはまっぴら御免をこうむる。
その、息子が借りていた家の石垣の裾に綺麗な万両を見つけた。
良く、手入れの行き届いた住宅街の一角。


お隣のお世話になった老夫婦の家は門が閉ざされたままになっている。
話の長い、奥さんにつかまると、さあ大変。
いつまでも離してくれぬ。
延々と向うにとっては云いたい、語りたい話もこ、ちらには聞いたり相槌をうつのも大変。
いつもお世話ににはなっているけれど、興味の無い世間話にお付き合いをするなは苦痛であった。
そんな、お年寄りに私はならないでおこうと思ったけれど、そろそろなりかけているのではないかしら。
そんな想い出の残る団地である。


    💐    石庭の隅万両の実の紅し


    💐    実万両恩師の声の恙なし

寄生木

私の大好きな県立の図書館。
寄生木を見たのは何年か前にここへ来たときが初めてであった。
二月か三月、未だ春はそこまでという季節であった。
青空に向かって伸びたまだ裸の樹上のあちこちに丸いボールの鞠のようなものが付いていた。
その時は緑色をしていた。
たくさんあった。
寄生木とも宿木とも書く。それであった。
図書館の木は大方が欅である。
種子が鳥の嘴について散らばって増えてゆく。寄生をして、木から栄養分をとり育ってゆく。
寄生木を初めてみたのはこの図書館であったが、
源氏物語の「第四十九帖の宿木」のこの宿木の名前が印象深く、ああこれが彼の寄生木と思った。


今日は、冷たい冬の雨。
何十本もある欅の僅か一本にかろうじて、一個の寄生木を見つけた。
鳥の巣のようにも見える。
どの木にも付いていたたくさんの寄生木はどうなったのかしら?
たった一個だなんて。


俳句の季語では冬。
ヨーロッパではこれをクリスマスの飾りに使うそうだ。


     🌌    宿木を宿し大樹は村の神    蓮實淳夫


神木として崇められている大な木。
宿木を付けた姿をさすが神木だ、頼もしいと仰ぎ見ている村人達である。


     💌    寄生木は真青な空をひとり占め


     💌    欅枯る大玻璃洩るる昼灯


                 💌    冬の雨空席のなき自習室




出来上がった


今回は時間がかかった。
最初に余った生地でマフーラーをつうった。
首にまくとこでが余り肌触りが良くない。
同じパターンのチュニックであるし、ちょとマフラーでもと思ったなだけれど、、、、
まっいいか。



な子の幸せそうな顔。
お陽さまが顔に当たってまぶしいだろうに、爆睡をしている。
母さまが傍にいれば し あーわせ と云っているかって?