よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

枯萩


   ☆    葉をふるふ力も尽きて萩枯るる    大橋桜坡子


   ☆    園の風高きをわたり萩枯るる    梶井枯骨


>二句について云えば枯れた萩の様子をおもうさま吟じている。
解りやすくこれ以上なんと詠もうか、冬のただ中にある萩のわびしさがひしひしと感じくる。


栗林公園の一画にある松と桜に囲まれた中庭の萩が枯れていた。
風も無く乱れるさまも見えず、ただに淋しい枯萩。趣は無かった。
正面の玄関を入って左に径をとる。
公園の周遊コースを反対に巡っていて目についた。
今日は今年に入って一番寒い日。
観光客に逢うが皆さん外国の方ばかり。


萩は春の芽吹きをよくするために根元から刈り取ることもある。
株ごと括っている家もあるようだ。我が家は夫が、根本から刈り取る方。
気がつけば括るほどでもない萩は株の根になっている。


   🐢    萩枯るる白い殻なる蝸牛    葉七子
                  



何時だって、栗林公園は風情があって良い。
暖かい地方であるから、眠る山とは云え勢がある。