🐢 落し文枯葉の色になつてをり
とある島の神社の頂に登る途中に見つけた落し文。
記憶に残る島の神社。これが俳句のよいところ。
隠れた奧の真実を見いだせず、掘り返すことができない浅い私の句作。
固くなった頭からは、平常な日々の暮らしを閑に詠めばよいのではないかと、心に聴かすと同時にあきらめの境地が。
落し文の句は以外と多くの機会に選をされる、相性の良い季語だ。
🐢 落し文枯葉の色になつてをり
とある島の神社の頂に登る途中に見つけた落し文。
記憶に残る島の神社。これが俳句のよいところ。
隠れた奧の真実を見いだせず、掘り返すことができない浅い私の句作。
固くなった頭からは、平常な日々の暮らしを閑に詠めばよいのではないかと、心に聴かすと同時にあきらめの境地が。
落し文の句は以外と多くの機会に選をされる、相性の良い季語だ。
🐢 上天気梅干し喰ふて溝浚へ
町内会の溝浚え、六月頃か、、
梅雨晴れ間をぬって町内会の溝浚えがあった。勿論、参加は夫。
朝は梅干しを食し、暑さに負けないように、いざ出陣の気分で出かけて行った。
少し月遅れの句だが、この季節まで温存をしておくと、来年になる。
月に数句の櫂先生の選から。
🐇 掘り尽したる芋畑の地鎮祭
堀り尽くされて、まだ粗々しい土跡の残る芋畑に地鎮祭が行われている。
多分開発による宅地造成かもしれないが、設けられた神籬に白い幣がひるがえり、神官のおごそかな祝詞が奉せられなど、粗々しい畑と対照的な神事の景が感じられる句である。
(昭和六十年)
田舎に住んでいて良かったと思う時は、季語があらゆる場所に転がっている事が俳句愛好者にとってはまず一番にあげられる。
選者のあたたかい見守りで育てられ、整理をして捨てようと思った俳誌からこの句を見つけた時は、誰からも、大切にされすぎ、それが重荷になった頃であった。
しかし、昔も今も田舎に住む幸せをかみしめている。
🐇 絵馬の鈴色なき風の鳴らしけり
願い事を書いた絵馬を吊る場所はどこの神社にも設えられている。
おだやかな秋の一日。風も無いのに絵馬の鈴が鳴った。
又、風の強い日、絵馬どうしが触れあってカタカタ コトコト カタカタ と忙しく、まるで木琴の乱れ打ちのように鳴る絵馬もあった。
(平成4年)
🐇 落しをる寺領の水や光堂
🐇 県境の猿坂峠水落す
🐇 落し水畦道抜けて島札所
🐇 水落とす田に弁慶の投げし巌
🐇 遥か見ゆ足摺岬水落とす
説明句ばかり。
せっかく俳句ポスト365に引っかかった句だから忘備録として残しておこうか。