石楠花
ツツジ科の常緑低木。原産地は北半球。茎の先端に優雅な柔らかい花をつける。
☆ 溺れよと石楠花を縫う径細き 谷内茂
☆ 石楠花に踊りゆく瀬や室生川 水原秋櫻子
とある、石楠花の咲いてい名園に行った。
三十基ばかり句碑が建っていた。
自分も吟行のつもりで行ったのだけれど 一句もできない。
句碑に刻まれた、句を読む。
夫が「帰らないか」と云う。
「句が 天から落ちてこないから、もっとここにいたい」と云うと、「句碑からヒントをもらったら」と云う。
さて考えた。⦅ヒント?⦆
それだ。気が付いた。
云っては悪いけれど、この句碑に刻まれている句は⦅月並俳句⦆なのだ。
高い費用を出し建てた句碑が、石が朽ちる>欠ける>苔で読めなくなる>までここに整然と並んでいくのだ ずうーと。
一基なら、目立たないし、すぐ忘れ去られるだろう。同じ言い回しの表現は三十句もこれかこれかと美辞麗句で詠まれている。
意地悪を云うつもりは無い。これが永遠に残るのだ。
天平から続く これからも続く 古刹の名園である。
歴史とともに残る場所だと思うと、もし私に「句碑をたてましょうよ」と嬉しいお誘いがあるとしたら、ここに三十一基目として参加をするであろうな 普通はきっと参加するだろうな?と複雑な思いで見ていた。
<五 七 五 >の定型に季語が入った、俳句以前俳句以後の句。今で言う「月並俳句」がはびこっていると思った次第であった。地方の名士であろう俳人。
こんな私のような斜め読みをする、いやらしい人間がいることも一考して句碑をお建てあそばして。
本当は笑い飛ばしてすむことなのに 🙇
ごめんなさい ⦅ ヒント ⦆ 謙虚であろうと努力をしても⦅ ヒント ⦆になる言葉はありませんでした。素直に自分の心にかなう言葉が天から降ってくるのを待ちます。
秋櫻子の句 <季語を変えてみる?
そんなことを、考え考え読んでいると、俳句たかが俳句を詠めなくなった。
(よく 云うよ、自分の事を棚に上げて)
句碑も句集もブログも残るのだ。
よ~く考えなくてはならぬのは自分だったりして。
意地悪でごめんなさい。
こじんまりとした古刹が綺麗で風情があるのに、句碑が傍若無人だったから。
感じたままを。
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