よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

   土塀

    


    ☆     夏の萩咲く土塊に還る塀


 唐招提寺の 寺領の中にある小道に沿った土塀。
坂道に沿って 土塀が続いている。
いつの時代の塀かは解らないが、だいぶ古い時代からの塀と思える。
崩れかかっている場所もある。
心の落ち着く径であった。


訪れたのが六月であった。
吟行の句として詠んだ。
実際に今考えると、季語がどんな季語を入れようが通じる。



 たまたま夏の萩が咲いていた。
今だと、芙蓉 龍の玉 金木犀 秋日傘 落ち葉  色々と、、、、、だから俳句は難しい。季語が動いている。
取り合わせの難しいところ。


一物仕立ての難しさを この句 からも 解る。
投句全部を 一句一章とはゆかないから、二句一章の句も投句をする。それがこの句である。


自分の句を貶めるわけではないが、選をされた句を読んでいて、このように思った。