よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

        


   🐢   蛤やはらから集ふ遊山箱    



はらから」には【① 母を同じくする兄弟姉妹。また,一般に兄弟姉妹。 「島にかへる娘二人は-らしく/源おぢ 独歩」 「親族(うがら)-/万葉集 460」 ②同じ国民。同胞(どうほう)。】と二つの意味がありますが、この句の場合は①ですね。
  「遊山箱」とは【外遊びに弁当などを入れて持参する小型の重箱】のこと。私の生家にも古い遊山箱ありました。小さな二段重ね、さらに小さな三段重ね、引き出しのような五段重ね。それぞれに竹製の上品な取っ手がついていました。一族郎党それを提げて、爺さんの船に乗って、向かいの島へ磯遊びに行くのが、春の楽しみの一つでした。
  掲出句を読んで、あの「遊山箱」に入っていたかもしれない煮蛤をこの目で見たような気持ちになりました。上品な賑やかさ、春らしさが「蛤」という季語を彩ります。


この選評は かの 夏井いつき さんです。
俳句ポスト365で、、、、、
少し、結社と句風が違っていたので、最近は365ともご無沙汰をしている。
が、、、全没が続くと、どうしてここまで真剣に俳句を?と疑問もわく。
それで宗旨替え。
楽しむことにした。所詮遊びじゃございませんか。
いつきちゃん、これからどしどし投稿します。