よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

薄氷

薄氷(うすらい)。春の氷。春氷。
春になって寒さが戻り、薄い氷が張っているにを見ることがある。
解け残った薄い氷にもいう。


    ☆    せりせりと薄氷杖のなすままに    山口誓子


> 小さな水たまりに薄い氷が張ったのであろう。
散歩の途中、杖の先でつついてみると せりせり と右へ寄せれば右へ。
左へ寄せれば左へ氷が寄る。
誓子もこんな、やさしい句を詠むこともあるのか?
政府の言いなりに、右向け右、左向け左、と素直な国民を暗喩しているのだろうか?


    🐢    薄氷やゆらいでをりぬ金閣寺    むめ


> 京都府北区の臨済宗の寺、鹿苑寺。
この寺の鏡湖池の畔に建つ舎利殿「金閣」は、水面に映る美しさが印象的です。
京都の厳しい寒さがゆるむ頃の金閣を描きました。


結社の選者のおひと方の句評にこのように書いていただいた。
俳句は発表をすると一人歩きをする。
共感を抱いてもらい、選評をしてもらうとうれしいものだ。