お降り
元日や正月三ヶ日にふる雨や雪のこと。
「富正月」とも。「お降り」の異名で、元日にふる雨は雪は豊饒をもたらすとの考えからこのように呼ばれている。
「日本歳時記」から
☆ お降りの松青うしてあがりけり 石田波郷
> お降りに洗われた松の美しさはことのほかのもの。
その青さをいうことでめでたさを表現した。
今朝は雨のお目ざめ。
お降りの季語が浮かぶ。
とうに三ケ日は過ぎたけれど、実際に今日の雨は今年になって初めてであった。
🌌 お降りや桶の音する昼の風呂
何十年か前の初句会でたくさん点をもらった記憶が。
前の山が煙っている。
猫が窓際でじっと外を眺めている。
静かな休日である。
💌 お降りや後ろ手に果樹仰ぎをり
💌 猫抱ひて富正月も暮れてゆく
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