よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

仕舞湯の汗がひきゆく夜の秋

夜の秋の言葉がしっくりする。
目を閉じると、耳の奧でジーンと蝉が鳴くような音がする。
嫌な音ではない。
病気とも思わない、無音と違う安心ができる音である。


今、散歩に行くとや山百合の花が至る所で咲いている。
ダムの傍に咲いていた、山百合を二本ばかり失敬をした。
家で育てる百合に比べると匂がしない。


    🌟    🌟    🌟    🌟    🌟  
           🌻    空蝉や春夏秋冬エンドレス    空蝉


    🌻    油照り修業ごとき交差点    油照り 


    🌺   呼べば猫かけよりてくる夜の秋    夜の秋
    🌺   カーテンの揺れを見てゐる夜の秋   夜の秋
    🌺   炎天の吾なぜここに交差点    「えん」 
          🌺   すれ違う人ふりかへる日焼やう    日焼け
          🌺   水あびで疲れし足や盆の月    盆の月
           🌺   すつとより囁き去れる夏帽子    「す」
          🌺   琉璃色の鰭ゆらゆらと熱帯魚   「る」
    🌺   色違いの浴衣の柄や姉妹    「い」


しりとりは 半分で、、