鮎
(写真はパソコンからお借りした)
🐢 父来たる鮎と七輪たずさへて
釣果の鮎を持って兄がやって来た。
吉野川でシーズンになると、兄は鮎を釣っていた。
子供の頃は、よくお供をした。
釣れた鮎を、河原で適当な石を組み、その上に網を置き、拾ってきた流木に火を点けて焼いて食べる。
美味しいことこの上のなかった、幼の想い出である。
最近はバーベーキューと称する。
離れて住む妹に炭火で焼いた鮎を食べさせかったのであろう、七輪と網も用意をしてやって来た。
贅沢であった。最近はもっぱら養殖の鮎ばかり食卓をかざっている。味は雲泥の差がある。真に違う。
(父は早く亡くなっているから、私の詠む父は正確には兄である)
兄も亡くなって今年で二年になる。
ああ、兄ちゃん。(合掌)
(2012年)
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