よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

     山吹の花

       

                    
       🐇     微笑める思惟仏山吹明かりかな


 山吹は詩歌に良く詠まれた。
鄙びた風情の花だ。仏像を拝するときは、その日の心の持ちようによって変わるもの。
そのとき作者は微笑んでおられると拝したのだろう。
それで山吹明かりが生きてくる。
ある先生の選評。身近に置いて指導をして下さった頃が偲ばれる。


 夢殿の思惟仏に拝した時は身体にショックが走った。
しばらく御前で時を過ごした時の句。
山吹が咲いていた。