よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

まくは瓜

         


     🐢     まくは瓜一に人気や朝の市     


去年の7月31日に投句をした句。
ちょうど一年前となる。
栗林公園では、土曜日は 朝市が開かれている。
近在の農家の人が集まって朝市を開いているのだ。
まくわ瓜が出品されていて、これが一番に人気があって早くに売れてしまった。
大きいマーケットにまくわ瓜が並ぶことは少ない。
メロンやマンゴーは並んでいても、これは珍しかったのであろう。
私も夫が好きだから買った。


この句も特選になった。
現代俳句でレトリックが効き、深く心理を詠む句から見ると、つまらない句としか思えないであろう。
虚と実は表裏一体であるからそれも又、良い。
だが、虚が勝って支離滅裂の句が多いのも確かである。
レトリックに酔って、読者を煙にまいて自己満足をしている句の多いこと。
私は我が結社は難しいといつも思うのは、嘘、虚を越えて見たままの景から宇宙を引き出してこいといわれるところ。
理屈は通らない。平明で見えない隠れた部分から真実を探し出してを詠めといつも師は云う。


> そんな句が詠みたいと思いながら、今だに一句も作れていない。


特選ということは、だれが読んでも、童がよんでも解る素直さが良かったと思っている。


     ☆    なんびとも来まじき家よ夏蓬    柚木紀子


同時に特選に入っていた句。
皇后さまの従姉にあたる方である。この方は超一流の俳人である。