よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

大年

花屋は迎春準備用の小さな門松を並べ、客を待っている。


大年。大晦日。大つごもり。 「つごもり」は「月隠」の略で月がもっとも隠れる日。
まさに今日である。
静かな大晦日であった。
お天気は良く、風も無く、掃除をしても、洗濯をしてもなんと良い日和であったことか。


「日本歳時記」から
   ☆    大年の廃品出るわ出るわ出るわ    石塚友二


> 年末の廃品が後から後から出ることへの感嘆。


しかし、俳人とは因果な人種だことよ。
こんな廃品を出して大掃除の事を、、、それを俳句に詠む。
歳時記に載る。選んで載せる選句者がいる。
まあ、他の例句より解りやすいが。


「日本歳時記」から
   ☆    大晦日定めなき世の定めかな    西鶴


> 無常の世の世間の決まりを思い知らされた大晦日。
「世間胸算用」で大晦日の町人生活の悲喜こもごもを描いた西鶴ならではの作。
後世に名を残す人の句の違いかな?


    
    💌    大年やこれから幾度あることか
            ( オソマツな我が句 )


    💌    灯油売隣へ来てをる大晦日


今年も節料理はホテルの注文の品。
恙なく年が越せてよかった。