よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

虎落笛


   💌    虎落笛堤に並ぶ六地蔵


   💌    虎落笛立ってをれなゐ坂の道


阿讃山脈の峰を渡っている送電線。
それが次は吉野川の北岸から南岸へ渡されている。


もがり笛を聞く時はいつも強い風にあおられている電柱や電線の揺れ、そしてしかっと風に対峙している送電搭が眼うらに浮かぶ。


慎と散歩に出かけ、虎落笛が鳴るとすくっと耳を立てて何かを聞きとらんと首を持ち上げていた。
遺伝子の中にある、猟犬の血が騒いでいたのかと思う。
前足を踏ん張り身じろぎもしない。めったに見せない凛々しい姿が浮かぶ。


寒くて風の強い日に立ち木や家や電線など様々なものに激しい風が当たってヒューヒューと鳴る音をもがり笛と云っている。


    💌    校庭にをこる竜巻もがり笛


    💌    虎落笛風神雷神喧嘩して