よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。


     ☆    母の灯のとどくところに葱囲ふ    神蔵器


「日本の歳時記」から

 一文字 根深 葉葱 葱畑    冬の季語である。
>「葱囲う」は、保存の為に庭先に浅く埋けておくこと。
厨から出てすぐ取り出せるような場所に囲っているのだ。


葱は生命力が強い。
青い先を使用した後、根の白い部分を土に挿しておくと、再び青く伸びて大きくなる。
窓辺に置いたコップに挿していても2~3日もすればなよなよとはしているが青い茎が伸びてくる。
今の季節の葱は葱鮪汁、すき焼き、味噌汁の具と重宝をする。
我が家は厨の隅から欠かしたことがない。
冬は太った葱がことに美味しい。


教会の横の狭いと云えば失礼だけれど、菜園に太葱が育っていた。


    💌    教会の尖塔葱畑に影落とし


    💌    葱太る貝殻鋤き込む海士の里


    💌    海女小屋の裏に太葱育ちをり


    🍒    やつ奴と洩れくる話葱鮪汁