よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

春の雨

   


       🐇         藁ぐろの地に還りゆく春の雨   


藁ぐろは、秋に刈り取った後の稲を散らばらないように円形、または四角に積み上げた」もの
藁にお、藁塚、として秋の季語になっている。


里山の田圃で見た藁塚が、冬の間もそのままに置かれ、根方は黒く腐り、今まさに春の雨に打たれて、地に溶け込んでゆこうとしているのを見て詠んだ。


春の雨はもう少し、艶っぽい。
「春雨じゃ 濡れてゆこう」
と 月型半平太の芝居の台詞にある。
ほんとうは、私だって、そんな春の雨を詠んでみたいのだ。



「自然と営み」の写真集の中から 河合英清氏の写真を拝借をした。