よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

冬遍路

    

冬遍路としては季語には無い。
遍路は春の季語。
秋の遍路も季語としては存在する。求道的な意味を持っていて、寂しい感じがする。
その外の季節は前に夏を付けて 夏遍路。冬だと冬遍路として詠む。


この石の仏さまは志度寺の境内に存します。
微笑みを浮かべたこの仏さまのお顔は大好きである。
どなたかが忘れた遍路杖がいつ行ってもお遍路さんに立てかけられてある。
杖を忘れた方は途中は難儀をしたことであろう。


     🐢    結願寺へ少しづつ雪深くなる    葉七子


     🐢    肩寄せて寝まる遍路や暖房車    葉七子


今日、志度寺へお詣りに行った。
普段着の姿で ご詠歌を奉納していたお方がいた。
よくとおる声で、難しいご詠歌の節回しを上手に詠っている。耳をかたむけて聞いた。
娘さんらしい人が長い祈りをじっと待っていた。
小雨が海からの風に吹きつけてきたので今日は早々と帰った。
それと、いつもはよく鳴いている小鳥たちがいなかった。雨になるのを察してねぐらへ帰ったのか。


     💌    寒椿ご詠歌のよくとおる声