よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

寒鮒

寒鮒。寒馴れ。寒鮒釣。


水温が下がると水の底に潜り、水草の下などにもひそんでいる。
冬の鮒は油がのって美味しい。
池の畔で寒鮒を釣っている人を見かけた。
「寒くないですか?」と声をかけると
「寒い、寒いから完全武装をやっています」と声が返ってきた。
釣るのが楽しいから釣った鮒は又、池に戻すらしい。


     ☆  水を釣って帰る寒鮒釣一人    永田耕衣


> 土曜、日曜ともなればあちこちの溜池では鮒を釣っている人が多くいる。
釣果は知らぬけれど、水を釣って帰る人も多いであろう。
今日は駄目だったから、又来週と引きあげるのであろうな。


    💐    鼻真っ赤寒鮒釣の目深帽


    💌    鮒の泥吐かしをる樽寒土用
この句はネット句会に投句をした。
没。
後で気が付く。寒土用なぞと、こてふった言いまわしをしなくても、寒鮒と四文字で全て表現できることだ。
(師はごちゃごやと云わない)と最初の選句欄に書いておられる。
そうなんだ。わかり切っていることをいつもいつも何回も言わせるのかと、腹も立つだろうなと後で気がつく、オバカサン!


    💌    寒鮒の泥吐かしゐる樽であり
この投句で採ってくれるかどうかは分からない。が前の句よりすっきりとした。まことにオソマツでした。


    💌    寒鮒釣我慢比べを何として


    💌    没日ちかし寒鮒釣の未だをりぬ