よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

枯野

   

枯野。枯野道。枯野人。枯野原。
草の枯れ果てた野。
花も紅葉もいつの間にか消えさって、枯れ草が風に吹かれている。


     ☆    旅に病んで夢は枯野をかけ廻る    芭蕉


> あまりにも有名な 芭蕉 の作品。


     ☆    真直に道あらはれて枯野かな    蕪村


> 芭蕉が好きな人と蕪村が好きな人一茶の好きな人。


私の好きなのは一茶である。
鑑賞眼がないから、一茶だと良く理解しやすい。そんな単純なところで。


枯野はさみしいと見ればさみしい。しかし未来がある。
風に吹かれる葉の裏側に光が当たる。根こに朱い芽がかくれている。
枯野をゆけばそんな光景に行き当たる。


     💌    リア王のやう髭たくはへ枯野行く


     💌    枯野原転がりありぬ蛸の壺



枯野の上は冬の青空。
鳶が高く低く舞っていた。


     💌    鳶の来て大きく舞ひ去る枯野かな