よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

     ☆   鍋にして一羽の鴨でもてなしぬ    長谷川櫂


「きごさい」より
鴨はよく見かける親しい水禽。
海と流水に棲むものに大別される。
北国より渡りきて春には帰る。狩猟の対象として真鴨は人気が高い。


> 風景を詠んだ句ではなく日常の鴨をめぐる句。
狩猟をされた鴨が手に入った。
今日は客人がある。
この鴨を捌いて、客人を鴨鍋でもてなそうと、はずんだ気持ちが伝わってくる。
大きな湖の畔の宿でのことであろうか。


栗林公園の菖蒲畑にいた鴨。
 番の鴨か、この鴨の周辺は一羽の真鴨が行ったり来たりして、のんびりと泳いでいる。
 時には傍の水辺に上がって横に侍っている。きっと夫婦の鴨に違いない。


    🐢    尻を振り大きい足で鴨歩く    葉七子