実家に行く。兄たち夫婦の顔を見に。
家を出る前に、入院をしているかもな~ なんて思わず口にした。
一昨日のTちゃんの時も、入院してるんじゃない と口に出した。
何でもかんでも、良いことでないことは、口にすべきでない。
家に鍵もかけないで、留守にしている。
いくら実家でも、何年も離れていると、どことお付き合いをしているのかもわからない。
そこで、このお寺に義姉の妹さんが、お手伝いに良く行っていることを思い出して、もしかすれば、実家のことが聞けるかもしれないと、訪ねる。
大きな古刹は、日曜日でもあることから、大勢のボランティアの人が、広い庭掃除をしていた。
親鸞さまの銅像があるお庭。
能舞台もあって、年に二回は京都から、お能を納めにきていらっしゃる、由緒ある寺である。
そこに、義姉の妹さんがお手伝いに行ってて、実家のことを聞くことができた。
ふと口にだしたことが、まさに、、、兄が、入院をしていると。
二回目の脳梗塞を起こして、車で四十分ほどの街の病院に運ばれたらしい。
つい四、五前にその病院のある街へ、義母の祥月命日で墓参りに行ったばかりであった。
義姉は、気が動転してしていたのか、私に連絡することを忘れていたらしい。
ああ、兄の様子。
語れない。
私の心の整理がつかない。
悪いことは口にすべきでない。
Tちゃんも同じ病院の同じ階に病室があった。こちらは、過労からの病気なので、日にち薬。連休明けには退院ができると云う。
隣の県であるから、少し遠距離になる。身内も友達もみんなそこにいる。近いようで、遠い。
兄さん、頑張って。父が早くに亡くなったから、私の親代わりであった。
哀しい。辛い。苦しい。
頑張って。