よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

   雪    ☃

       

    
    🐇    雪晴や舞台の如き街の景


 俳句誌に初めて載った句。
何十前?三十年になるか、、、、
今、読めば稚拙な句。しかし私にとっては想い出の深い句だ。


     


    🐇     寒き夜はモスクワ放送聞いてみる


それから一年経った頃の句。
俳句に「俳句」「俳句研究」等々、俳句の総合誌があるのも知らぬ、田舎の俳句愛好者であった。
(井の中の蛙大海を知らず)
広い、俳句の世界があるとも知らず、ひたすらその頃の句会に出ていた先輩に教えられた俳誌に投句をしていた。
亀のように、ゆっくりゆっくりと歩み、俳句は段々と好きになっていった。


懐かしい昔の事をこの二~三日続く寒さのなかで想い出が甦ってきた。

    猿

             


           🐒     鳴きながら枯れ枝移る猿かな


 散歩道で大きな枯木に、紅い色が見てた。
あれ、と見ると猿の紅いお尻であった。
私が驚いて見ていると、鳴きながらたちまちに視界から消えた。


山が近いこの辺り 猿 猪 の出現は日常茶飯事。


   まほろば がぴったりの大和

         


     🐇    どこからも冬の二上酒にせむ


     🐇    山の辺の道剪定のあそこここ


 正月風景の奈良を歩いた。
大和の二上山(にじょうざん)は、奈良県葛城市と大阪府南河内郡太子町にまたがる山。かつては大和言葉による読みで「ふたかみやま」と呼ばれた。


              

       (大三輪神社の初詣で風景)


 ご祭神の大物主大神(おおものぬしのおおかみ)がお山に鎮まるために、古来本殿は設けずに拝殿の奥にある三ツ鳥居を通し三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える我が国最古の神社。
奈良に住む俳句の友人に連れられて、あちこちと案内をしてもらった。


    🐇     国中に井戸掘つてゐる七日かな


    🐇     寒あやめ背山いちにち曇りたる


 それも十年ひと昔前の事。
みんな、それなりに俳句も頑張っているみたいだ。
時々、パソコンの検索にかかったり、総合俳誌で毎月、大活躍をしている。


 そして中堅の結社の主宰になり、総合俳誌の選者にもなっている人も。
久ぶりに俳句を再開をして、彼等の活躍を目にして驚きと頑張りましたね~と心から喝采を贈る。 


   






     



    寒牡丹

         

     (写真はパソコンの中からお借りした。 当麻寺の寒牡丹)
      
     🐇     寒牡丹白湯の滾つてをりにけり


     🐇     福笹を提げて牡丹の寺にをり


     🍒     仁智信思はば冬の牡丹咲く


 平成3年の俳誌から。
捨てようと本の整理をしている中から見つけた。
その頃は一番俳句を作るのが楽しかった時期だと、今になって思う。


 奈良県の飛鳥に吟行に行った。
当麻寺での吟行で、出来た句。
写真機など持ち歩いてはいなかった。
想い出は頭の中にインプットをするか、この句はその日の内に飛鳥の村の 公民館 で句会を開きその時の あけ烏主宰の選に入った句、、、、
そこまでの記憶は確かである。
まさに今時分の奈良を楽しんだ日の句。
    
 

    炉

             


     🐢     さつきまで春の炉焚ゐてゐた気配


 四国村にある、昔の祖谷地方の家を移築した建物。
この家を又、炉のある部屋を、いつまでも保つためにボランティアの人がいる。
定期的に炉を炊いているらしく、私が行った時は消えかかった炉火の前にいた。
昔の生活を垣間見た気になった。
雛の節句の頃、柱には〆縄、床の間には掛け軸の雛を飾っていた。(別の山家)