よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

蛙の目借り時

          


めかり時。めかる蛙。目借り時。
春も深まる頃、人は眠たくてたまらなくなる。
これは蛙が人の目を借りてゆくからであるという俗説。
俳諧味のある季語である。


    ☆    表裏なき枕蛙の目借り時    長谷川久々子


>  この時期は蛙の交尾期である。異性を求めて、鳴きたてる時でもある。
「妻狩る」「雌離る」から「目借り」と詠んだらしい。
枕と目借るとの取り合わせにエロチシムズがあるような気のする句である。
枕に裏表が無いとは、、、日本髪を結っていた頃の箱枕、夏の暑い時に使う陶の枕をを、思い出したけれど、、、理屈は抜いてサー、俳諧味のある句である。
昼間の疲れで神経がたかぶって眠りたいのに眠れないそんな夜もある。       


     🐰    検札を受ける蛙の目借時    葉


ここち良い電車の揺れにうとうととしていると、車掌がやって来て切符を見せてください。ああ、いやな車掌だこと。

藍屋敷

    

 🐰   燕来る藍屋に残る龍吐水    葉


徳島県の藍住町にある藍屋敷。
かってこの藍住辺りは藍の栽培が盛んであった。
藍を育ててる農家の中には藍大尽と呼ばれるお屋敷があった。
今は高い固定資産税が払えなくて、町の文化遺産として活用うされている所もあるそうである。
観光客に開放をしているようだ。


そこへ訪れた際、燕が飛び交っていた。
龍吐水とは昔の火事場で使う火消道具。
消防ポンプのことである。大な屋敷であるから、もしものことに備え、門の庭にこれの用意をしていたのであろう。


        


観光客が藍染めの体験をするコーナーもあり、楽しい場所である。


    ✾    柿若葉染布乾く風日和

      

レース編む

      

 
    🐇     レース編む失業保険てをもらひ     葉


    🐰     レース編む棚に二体の唐三彩


レース編むは夏の季語。
勤めを辞めて、失業保険をもらっていたのは20数年前になる。
あの時に戻れたら、もっともっと。。なあに。。。  (*^-^*) 
レースを編む目も丈夫で持久力があるってこと。無い物ねだりはしないこと!
レース編みもよくやった。目をつむっていても編めるくらいに。


🐰の句は昨日、しりとり俳句で「棚」を繋いだ。我が家に唐三彩があるわけない。
障子を開けると、柏葉紫陽花が咲いている狭庭がある。


    


薇   (ぜんまい)

                  


    🐢    薇の育つ段々畑かな    葉


この写真の撮影場所は高知県の梼原村。
ここは 龍馬 が脱藩をした時駆け抜けて行った村。
藁ぶき屋根の家なども残っている。
愛媛県との県境近く、ここを通って 脱藩の志士が行き来をした。


驚いた。
この山間の集落では、薇や蕨を畑で育てているのだ。
たらの芽を育てている畑は以前に見たことがあるが、、、、、
山菜の虎杖まで畑で育て、村の特産品として出荷をしている。


この驚きが一句になった。
吟行の大切さが良くわかっているが、心臓で救急車のお世話になる身になってはどこへも行けなくなった。

遍路    ❹

            

           

      🐢    しんがりは母さん家族遍路かな    葉


おのずから、地方性があって、私はお遍路の句を作る機会が多い。
「🐢」の記号は師の選を仰いでいる。
師の選を仰ぐと、一応「句集」に載せてもいいとお許しが出ている。
句集は作るつもりが無い。
贈られた句集が沢山あるけれど、結社が違うと指導の先生も違うので、中味に好き嫌いがある。
自分の尺度で理解、鑑賞をしてしまう。
ずいぶん道が岐れてしまった句の友達ばかりだ。
良し悪しは別にして、私に余裕がないので、今学んでいる句風とかけ離れていると、、、


これからもお遍路の句を作るであろう。
心の目で見えないものを見る。
お遍路さんに、色眼鏡をかけないで真っ新な句を詠みたいと思う。