よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

木偶

      


     🐢     風入れやぞろりと並ぶ木偶衣装    葉


風入れは虫干しのこと。
阿波は昔から人形浄瑠璃が盛んであった。
近くにある 遍路宿に、以前は泊まったお遍路さんを慰めて、浄瑠璃公演をしたのか、通りかかると、人形の衣裳を庭に所狭しと干していた。
木偶人形の衣裳を見たことある?
裾に綿を入れてぞろっと長い。
ぞろりはそれも詠み込んでいる。


    🎐    梅雨寒や木偶は持たなゐ膝小僧   葉



ひまわり   🌻

      

     

     (中原淳一の向日葵と乙女を描いた挿絵)



     🌻    向日葵のみな海に向く港かな    葉


> むかし見た山陰地方のどこかの港にこんな景があった。
ひなびた古い漁港であろうか。
向日葵の咲く漁港として名代な所かもしれない。
至るところ向日葵が植えられていて、それがみんな海に向いている。じーんと暑さのこもる港の風景としての向日葵の点描である。


古い俳誌にこのような選評を書いて下さっていた。
俳句は発表をすると、独り歩きを始める。
自分の思いと別の景色として受け捉えられる場合が往々にある。
この句も20年も前の句であるから、どこで詠んだか記憶には無い。
選者の方の思い出の風景と重なった、嬉しい選評である。


     ⁂    海望む小さな城や夾竹桃    葉


     ⁂    合歓の花カーブミラーある県境    葉


同時にこの句も発表をしていた。
季語が動く。旅吟であろう、、、思い出せない。





木下闇

       


      🐢     木下闇どの木がどの香さまざまに    葉


栗林公園の散歩道にかこのような大きい樹がいたる所にある。
太古の昔からあったような感じが。
大きな洞が有ったり蘖は生えていたり、猿の腰掛が生えていたり。
木陰を行くと、さまざまな樹がそれぞれの香を発している。
遠くに電車の走る音が聞こえる場所もあり、街の一角にありながら、別世界にいるような気さえする。
思いきり深呼吸をして、森林浴を楽しむ。


ほたる

     


     🐢    ほたる籠藁とお日さま匂ひけり    葉


     🐢    つやつやと麦藁編のほたる籠    葉


子供の頃、我が家は農家ではなかった。
しかし好奇心が旺盛であるし、友達の半数以上は農家であった。
友達のお父さんが、収穫の終わった麦藁で ほたる籠の編み方を教えてくれた。
その時の記憶を詠んだ。
何十年も経って昨日のように甦る記憶であった。


蛍狩りももちろんやった。
田圃の畦に行くと 沢山飛んでいた。
時には我が家の座敷きに迷い込んでくる蛍もいた。


     🐢    小さき手に蛍いつかは恋する手    葉


      


「中島 潔」の画集から。
彼のリトグラフを衝動買をしたことも。ちょうどデパートで彼の個展があって、買ったリトグラフの額の裏にサインをしてもらった記憶がある。



仔猫

        


      🐈      ラベンダーの茂みが好きな仔猫かな    葉


な子 もこんなに可愛い時があった。


やさしい匂いの草花が好きで。庭に降りると ラベンダーの花に鼻をくっつけてくんくんと匂いをかいでいる仕草をする。
茂みの中に頭を突っ込んで尻尾は外に。
仕草が可愛い。