よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

かじけ猫

寒いこの時期に丸くかたまってかじかんでいる猫のこと。
な子、ストーブの前の箱の中でまさにかじけ猫の状態。
目が覚めると、まだ蒲団の中でまどろんでいる私を起こしにくる。
階段を後ろを見ながら、私がついて降りるのを確かめながらリビングへ行く。
石油ストーブの前に陣どって、ストーブを点けろとうながす。
エアコンにスイッチを入れて、次にストーブに点火をする。
我が家は夏はエアコンのお世話にならずとも涼しいが、反対に冬は温度が2~3度低い。
冬はエアコンとストーブの両方に世話になる。
な子は、ストーブの前が特等席と承知している。賢い。


かじけ猫は冬の季語。
他にかまど猫、炬燵猫。
竃は昨今、家庭から姿を消したから、余り見ることはなくなった。
   
      ☆   何もかも知ってをるなり竃猫    富安風生


> じーとすくんでいる猫こそ、家庭の内でおこっている様々な喜び哀しみを身にしみながら感じとっているにちがいない。猫だとあなどるな。
そんな猫の声が聞こえそうな句である。



   🐢    炬燵守る漬物の石のやうな猫   葉七子
                    
> な子を詠んだ句。
どでんとかまえて真ん丸いな子はまるで漬物石のようであった。
炬燵の中には入らずに蒲団の隅で構えて一日中うつらうつらとしていた。


この立派なモデル猫が傍にいながらさっぱり猫の句が詠めない。