よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

    嘘、、、

    


       🐢      見るからに巻きそこねたる落し文


 ひょっとしてこの句、前に掲載済みかも?
落し文は、投句をするたびに、よく選をしていただく句材だ。


 昨日、散歩の途中で見つけた、櫨の落葉。
颱風で公園は荒らされていて、公園の管理人は、落ち葉用の掃除機で落葉掻きをやっていた。


 ふと見つけた櫨の落葉。はやくも赤く染まっている。
勿論、落し文ではない。


      🍃     後を来る君拾つてよ落し文


 この櫨の落葉を落し文に見立てて詠んだ出来立ての句。
いいじゃない、句材はこんな所にも落ちている。

    小鳥来る

            


      🐇      小鳥来る席ゆづりあふ足湯かな


 足湯のある温泉場は有難い。
温泉に入るまでもなく、歩き疲れた時に見つける足湯のなんと嬉しいこと。


四方の紅葉山を愛で、どこかから聞こえてくる早瀬の音。
千金の値のひとときだ。
脚がうっすらとあかく染まるまで湯の中で泳がす。

     金木犀

      


      🐢     どの部屋にゐても金木犀匂ふ


 街中いたる所に金木犀が咲いた。
今年は気候のせいか、一斉にあの露地もこの露地の金木犀も、時を同じく遅速なしに開いたようである。
 酔うような強い芳香を街中に放っている。


      


      🍏     一夜さに咲く木犀に目覚めけり


 四~五日前、金木犀の香に目が覚めた。
窓を開くと、昨日までは莟の気配さえなかったのに、満開の金木犀が眼前に。
投稿のつもりであるがさて選にかかるかしら?

    虚栗   🌰

                 


            🐇     虚栗あうらにやさし踏みつゆく


  虚栗は殻ばかりで、中に実のない栗のこと。
昨日も湖畔の散歩道をゆくと、行く先々にこの栗が落ちていた。
散歩やキャンプに来た人が中味をいただいた?なぞとほほえましく思っていた。


 大きな栗の木を見上げると、枝についている毬栗も大きな口をぽっかりと開き、中には実が入っていないと見てとれる。
人間さまの及ばない場所で、最初から、みなし栗になっている。
この辺りには猿もいる。猿が?さてさてそこまでは私にも解らないが、、、
里山に近く住む子であって、私は町の子だ。


 季語の宝庫みたいな場所に住んでいながら、それを活用し、詠めないが、こんな句も拾うことが、、、二年前の句。

   猪垣

                                  


       🐇      猪垣は青き阿波石粗く積む


 最近の猪垣、特に狭い山里の稲田は全体をフェンすで囲み、それに電流を通している。
「電流を通していますから、ご注意」の看板なども掲げていつ。
猪や猿には読めない、勿論、人間さまにの注意喚起であるが、可笑しくなる。


 こんな仕組みの猪垣を見たことがある。
猪がその垣を跳び越えると深い落とし穴を掘っていて、そこに落ち込めば出られぬ仕掛。
その猪はお縄にかけて捕らえて猪鍋にし、一石二鳥を狙った?と思わせるような仕掛けか?素人だから想像をしただけであるが。


                

     (  四国村に残る祖谷地方の山家 )