今でも私とお友達。
ラブちゃん。
この犬は、なぜか 死んだ 慎 がお気にいりだったらしい。
慎 を見ると10メートル位先でお座りをして、慎 が近づくのを待っている。
慎 が近くまで行くと、盛んに尻尾を振る。
顔を 慎 に近づけてくる。
なのに、慎 は知らんぷり。
さっさと横をすり抜けて先へ進む。
飼い主の Mさんと いつも
「慎 ちゃんのそっけないこと」と笑いあった。
相性が?
嫌な犬に吠えたりすることもあったのだけれど、ラブちゃんには吠えないけれど、お愛想もしない。
彼の家の近くへ行くと、門が閉まっているのに
近づいて、ウ ウ ウーンと声を出す。
家では放されている ラブちゃんが急いで門の前まで駆けてくる。
すると 慎 はさっと門を離れて、帰る。
いやな行動に出る 慎 であった。
そのラブちゃんに今も散歩の途中に出会う。
ラブちゃんは、10メートル先に足を出して寝転び、私の行くのを待っている。
すり寄ってきて、甘えてくれる。
大きな、ラブラドールであるが、抱きしめたくなる。
慎 の二倍の大きさであった。
慎 が好きだったのか、私が好きなのか、癒されるラブちゃんである。