よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

鳩ぽっぽ

只今、睡蓮の花の盛り。

いつ行っても、何かの花を見ることができる。

四、五日前の、黄色いあやめはすでに散っていた。

モネの睡蓮の池との違いは、周りを囲んでいる景色が、純日本風なこと。

松のみごとな枝の影が映っていたり、はるかに見える建物は名だたる和風建築の家。


鳩が沢山いる。

この中の一羽がベンチに座っている私の頭に止まった時は驚いた。

いきなり、日本の足がわしっと、頭を掴んだ。

びっくりして、大きな悲鳴をあげた、その声に鳩もおどろいて、飛び立った。

公園は広いのだけれど、鳩の遊んでいるのは、決まってこの辺り。

餌を、この辺りに集中して、撒いているのかもな。

三島由紀夫の「 豊饒の海 」 の映画のロケに使われた、はるかに見える、立派な建物に近づいて、糞をされると、困るもんな。

これは、今 ブログを書きながら気がついたこと。信憑性があるかも?


   💐   碧落へ鳩飛びたちぬ梅は実に

卯の花

狭い庭に植えている 卯の花 が咲いた。

山や森の野生の 卯の花 ではなく、品種改良をされた 卯の花 なので色が付いて薄いピンクががっている。

子供の頃の唱歌の  卯の花のににおう垣根に ほととぎすはやもき鳴きて あのなつかしい歌の中に出て来る 卯の花 である。


  🎲   卯の花や雨きざす黒い雲のわく


しきりに雨蛙がなき出した。

午后からの天気予報は雨になっていた。たまに天気予報も当たる。

な子が小さい虫でもいるのか、足元をじっと見ている。

私の後を追っていたが、パソコンを打っている間、な子の相手をしなかった。

夫が用事を済ませて、外出から帰ってきた。

玄関の戸の開く音を聞きつけて、階段を降りていった。

「ニャアアー ヌヤアァーァー」

お帰りなさい、母さまが遊くれないの、と夫に訴えているよう。

聞いていて可笑しくなる。

「おおおーな子ちゃんただいま」

夫が云っている。

「ニャーアアアー ニヤーニャアンンァー」

なんとも可愛く夫に甘えているのが聞こえてくる。

この、な子を置いて、旅行にゆけますか?これが🐈か?尻尾を振って鳴かれると、メロメロになる。


   🎲   猫の尾が足に触れゆくアマリリス


   🎲   猫じつとハエトリグモのゆくえ追ふ


綺麗になった

公園の内部が少し変わった。

先だって、G7があって、世界の人に発信とかで、内部が模様がえされていた。

これは、今までは、使用していなかった、建物の二階に上がることが出来るようになり、そこのバルコニーから、公園の広場が見えるようになった。


  🎲   見られゐること知らずゆく日傘かな


  🎲   ここに殿仰ぐか滴る紫雲山


以前は県の物産品を置いていた場所が、喫茶店とうどん屋になっている。

お客を呼ぶ、看板の花か?美しく飾ってある。


  🎲  夏芝に深く沈みぬ椅子の脚


芝を横ぎると、フカフカと足裏が心地よく、しずみそうになる。発見、歩かなければ判らない。


門をくぐった時点で、今日咲いている花を、確かめておく。

日は黄色のあやめと睡蓮。

夫と待ち合わせをやっているから、今日のところは黄色のあやめにしぼる。

池の真ん中に咲いていて、近づけない。

ああ、咲いているなと云う程度しか、楽しめない。見えない。


   🎲  黄あやめの影よぎりゆく鯉の列



  🎲  緑陰に人来ては人遠ざかる


今日、雑誌で写真俳句の特集を組んでいた。

これを真似て、写真吟行のページにしっよっよと!













今日は身体をもて余している

母さまはパソコンを打ち始めると、な子のお相手をしてくれない。

さっきから、「ニャーゴ、ニャアアー」と後ろから声をかけているのに、振り向いてくれない。

つまんな~い。

でもでも、写真とってるぞ~。


昨日は、父さまと、母さま、隣の県にお魚料理を食べに行ったらしい。

今朝も、

「昨日のおさしみ美味しかったね~。 やっぱりーあすこでなくっちゃね~」

と二人して話をしている。

昨日は

な子 「ただいま~」と声が聞こえたので、二階から降りて玄関へ迎えに行った。

母さまが

「な子、何よ、どすんどすんと重たい音をさせて階段を降りる。お尻がそんなに重たいの」と云って

「お父さん、いまの音きいた~?」と笑っている。

せっかく、玄関までお迎えに出たのに、何と云う言い草。

いやな母さま。

母さまがご機嫌だと、な子少しは我慢をしますよ~。


さすけ君

ぼくたんは九才のさすけ。

じっとおれないからやっと一枚、写真が撮れた。

お友達の家のガーデニングが綺麗だからと、電話があった。

そこで、出合った、もうひとりのお友達が連れてきていたさすけ君。


綺麗のガーデニングだこと。

バラのアーチを中心に据えて、周りに、色々な初夏の花をあしらっている。

これで、ベンチでも置いておいてくれれば、小半時は、ゆっくりくつろげるのだけれど。

心が洗われた。


昨日は息子を連れて、兄の見舞いに。

少し良くなったみたいだけれど、やはり、身体は動かず、何か云いたそうなのだけれど

あくびをしているように、口をひらくのが精いっぱい。

身内のことだけれど、あの紅顔の美男児、今でいうイケメンの兄が、こんな姿に老うなんて、何と哀しいことか。

息子が「おっちゃん、おっちゃん」と声をかけると、意識の奥で理解しているのか、涙ぐむ。

少しでも良くなって リハビリが出来るように祈るのみ。