よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

少年と少女の消える芒原

な子は我儘がすぎる。
母さまがいなかったら泣いて泣いて火がついたように家の中をうろうろとする。
飼い主名利につくなかな~。
中国の西太后のように、枕をして椅子にふんぞり返っている。


      🌻    銀漢をハリーポッター行き戻り


      🌻    小鳥来る十丈はあらん空海像


      🌻    星月夜ピエロは帽子のまま眠る


      🌻    爽やかや綺麗なアリスの二重の目


      🌻    屋敷神祀る古民家鵙が鳴く


      🌻    やはらかき毛糸のやうな鶏頭花


      
飼い主は自分の身体の異変に気のつかなかった愚か者。
命拾いをしたのだから、、、良かった。

あふれさせあり閼伽桶に曼珠沙華


ほんとうに久ぶりの、散歩道。
買物の帰り、国号を曲がり我が家が見える所で車を降りる。
彼岸花があちこちの畦径に咲いている。


       🌻    竹の春嵯峨野巡りの人力車


       🌻    長き夜や駒転がしの婆と孫


       🌻    秋の風無双窓開け羅漢堂


       🌻    爽やかや夢一ト文字の藍暖簾


       🌻    日もすがら除湿器の音秋黴雨
                    

確と記憶に甘き匂ひの葛の花

    🌴   紫の山の借景秋の雲


昨日の栗林公園の景。


八月も今日で終わり。
来月にもう一度、手術があるけれど、一応落ち着いた。
良かった。
今日も、ダム湖へ散歩に。
一時間ほどぶらぶらとダムの周りを歩いた。
胸の痛みは消えているのだけれど、頭が痒い。
足の先が痺れている。
悪いところを探せばきりがない。


    🌴    カメラ構えをれば足下に鉦叩


    🌴    行く夏のテント張りある湖畔かな


    🌴    ランナーにコブシの朱い実のはぢけ


    🌴    片岸の翳る湖畔や八月尽


    🌴    秋旱おちこち転げ虚栗


    🌴    山荘のカーテン揺るる烏うり


記憶のあるうちに今日の吟行句。
投稿となると考えて考えて作句できぬのに、メモのような句はいくらでも湧いてくる。


コブシの実。
これは 莢。
はぢけて朱い実が出てくるのもまじかだ。


    🌴    大いなる命抱きて辛夷の実

職業はスパイボンドの胸に薔薇

着物の帯を使って作った、クッションカバー。
帯の幅は38~センチから40センチ。
真四角に縫ってファスナーをつけると、既成のクッションにぴったり合う。


これも、リメイクである。
帯は厚手であるから、バッグにももってこいの材料になる。


       
   🍒    病室で聴くスメタナや桃を剥く


   🍒    サンダルを踵はみ出す日焼けの子

  

新米のおにぎり五本の指愛し


ベッドから見ていた景。
雲はもう秋。


テレビは SMAP とオリンピクのことばかり。
俳句を考えるのだけど、何にもわいてこない。
考えては駄目なのだ。
つぶやけば俳句でなければ、、、、。
  

     ✾    お見舞いの白桃を剥くひとりの夜


     ✾    孫のようナース爽やか「おはようさん」


     ✾    夜の長し手術の傷の跡痒し


     ✾    星流るどこかで誰か泣いてゐる


点滴がどうのこうのの句はあまたある。
入院した日から、点滴はしたまま。
横になってばかりだから、首と腰が痛い。
この椅子に座れば、テレビが小さくて見えにくい。
家が一番良い。


先生も看護師さんも皆良い方ばかりだったが。。。


    ✾   窓の向ふは虫の世界に違ひない


高階では虫の音は聞こえなかった。