よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

秋天や瀬戸に赴任し良かったと

久ぶりの四国村。
四国村へは行ったことの無いというYさんを伴って訪れる。
最近は観光客が増えている気がする。


     🎴   小鳥来るチチツツリリとチィチィーと



阿波の、添水唐臼の小屋を見て丘を下ってくる辺りにこんな景があったとは、見忘れていたのか、それとも認知症か?
郷愁を誘うこの景色に出会うと、四国村はいいな~。


     🎴    一幅の墨絵の瀧の轟けり


残念ながらこの句は今年の夏のしりとり俳句。
捨てるには惜しいが、ここで甦えらせた。


     🎴     色鳥や突とひらける山の池


流政之さんが作った近代的な池が目の前に。
古い古民家と溶けあっている。
違和感のない風景だ。


    


     🎴    ばったんこ谺を返す四国村


     🎴    蹲や秋水豊かに表面張力


     🎴    鹿の声青い阿波石組む疏水



いっしょに訪れた娘のような友は、
讃岐に赴任してよかったと、言う。
一流企業の四国支店長を務める彼女の口から聞くとうれしくなる。
美人で頭が良くて、若くて、、、いいな~。


     🎴    電話切ったあとの夜長をしみじみと


     🎴    サヌカイト叩けば律の風の吹く


そりゃ、寂しいだろう。単身赴任だと。

子供神輿坂で往生秋祭り

ちか頃の子供は体力がないのか神輿を担いで坂道を登るときは、はあ~はあ~とあえいでいる。
頭の中実はでっかくとつまっているが、昔に比べると体力はないか。


私が子供の時は狭い庭ながら、今時分は柿が生っていた。
裏庭には大な無花果の木があって、隣家に配っても食べきれなかった。


今は、これらの好物の果物は店で買って食べている。
お金を払いながら、ああ昔はこれらの果物を買って食べるとは思いもしなかったと思いつつ。


柿の木はもろくすぐ折れる。
柿の木には登らないが常識であった。枝が折れて怪我をすると教えられていた。
皆、知っているかな~?
であるから、柿を捥ぐ時は長い竿の先に二股の木の枝を付け、それに柿の実をはさみくるっと回すと柿の実が採れた。



散歩のダム湖の畔の広場。
いつも、我々シニアの人にしかここでも逢わない。
暇をもてあそんでいるのは、我々の年齢、生産性の無い、御かみから、年金をもらっている輩ばかり。
ここへ来て散歩をするのは健康維持のため、、、 良いこと。
どこのどなたか知らないが、手を振ってくれる。
手を振り返して別れる。


     🌛    片月見諸行無常のこの世かな
            (片月見  とは十三夜 のこと、少しマイナーな季語)

酔芙蓉日傘たたみて仰ぎけり

買物に行く途中で見つけた農家の庭に咲いていた酔芙蓉の花。
いままで見た中で一番見事に咲いていた。
俳句の世界では、酔芙蓉は人気のある季語。
平安の頃から日本には咲いているらしい。


朝、莟の時は白。
少し莟に赤い筋のような色が付き始める。
今日の写真の酔芙蓉は開くと白い花に。
夕方になるにしたがって白からピンク色に変化する。
しぼんでしまえば、濃い紅色に。
花によると、ピンクの時が長いのもある。
朝ひらいて夕方にはしぼんでしまう一日花である。
このはかない一日花に、仏教の教えの諸行無常を感じ愛されるのかもしれぬ。
花言葉は   繊細な美  しとやかな女性
昔から美しい女性のたとえに、、、又、 芙蓉の雪の精をとり吉野の水の香を、、、なぞと旧制高校の校歌としてうたわれたり、、、、


買物の途中であったが、車を止めてもらって写真を撮った。



     ☆    枝ぶりの日ごとにかはる芙蓉かな   芭蕉


     🐢    酔芙蓉三日つづけて見に来たる    葉七



長き夜や句句句句句句と句が笑ふ


久しぶりにお裁縫をしようと、机の上に型紙を広げる。
早速 な子がやってきました。


な子、のきなさい。
「ナニ イッテルノニャーン」
「な子 ココガイイニャーン」
「もう もう」


「これ これ 何をくつろいでる。のいてよ~」
邪魔をして机から降りようとしない。困った子ちゃんだ~。


リメイクのもんぺを縫おうとはりきっていたのに な子に邪魔をされてやる気がなくなった。


     ✂    モナリザが留守番の店柳散る


     ✂    百舌鳥鳴くや揚げ餅こんがりきつね色


     ✂    図書館まで試歩をのばそか赤とんぼ


     ✂    うどん屋の暖簾はないかそぞろ寒


     ✂    柚酢もつと利かせよ鯵の姿鮨



今日は夫を付き添うて病院へ。
今度は夫が私と同じ、心臓の病気で検査。
夫唱婦随もよいところが。ああ 泣くより笑っちゃうな。


ポケモンを狩る人屯す秋の提

今日は久しぶりの上天気。
秋暑しといったところなので、サンポートの散策は躊躇していたが気がつけば夫の車はここへ向かって走っていた。
正面は鬼ヶ島。白い燈台が見える。


     ⛵    秋日傘潮風をうけ立話


     ⛵    秋日傘かしげ魚臭にむせてをり


     ⛵    秋日濃し手庇に見る鬼ヶ島


     ⛵    うろこ雲女木島航路は赤い船



海にはヨットが沢山。青春の真っ盛り。


     ⛵    秋興や松の根方に一ト家族


     🚢    ポケモンにくぎ付け老若秋うらら


ここ親水防波堤は、釣りをする人も大勢きていて釣り糸をたれている。


      ⛵    秋旱オキアミ異臭放ちをり


      ⛵    鰡とべりきらめく光の粒や粒



      🚢    色変へぬ松仲よしの兄弟
             兄弟は他人の始まりと云う諺も


      ⛵    性格の違ふ双子や新松子
     
おおぜいの人があちらこちらでスマホを片手に真剣な顔で行ったり戻ったり。
ここサンポート、にポケモンが出現したそうだ。老若男女、私のような白髪の混じった方も余裕のない表情で小走りに燈台の方に向かっている。

犬のお散歩中の人も、、、この方は単に愛犬とお散歩。

みなさん強面で声をかけにくいのだけれど、犬の写真は快く撮らせてくれる。


ここは休憩所件洗面所の場所。ここも満員。
サンポートの 親水防波堤は市民の憩いの場所。
ポケモンが出現してこのような社会現象が起こるとは想像をしたであろうか?
平和だな~。
遅ればせながら、私もスマホにとりこもうかな~。


        ⛵    とある日の秋雲のせて赤燈台


        ⛵    十字架のやう白鳥の飛ぶ秋の海