よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

水草生ふ

            

水草生ふ。水草生ひ初む。藻草生う。


沼や池の水がゆるみそめる季節になると、さまざまな水草が生えてくる。
冬の間、菱、河骨、水葵、など水生植物が冬の間は下ろしていた根が活発に水面に出てくる。蓮も仲間に入る。


     ☆   生ひ出でて大いなる葉の水草かな   山本京童
     
     ☆   城ある町亡き友の町水草生ふ    大野林火




     💐    一夜にて絵具溶くごと水草生ふ    葉七子
     
     ★    水草生ふ白鷺青鷺並ぶ岸

三月が来た


     🍒    七色の千代紙春の愁ひかな
     🍒    雲雀野や水筒腰に下校の子
     🍒    ジオラマの新築模型風光る
     🍒    雛祭る母の形見の市松さま
     🍒    呼子鳥鳴く綿菓子のやうな雲    
     🍒    菱餅にあられ雛寿司色あはし    
     🍒    魑魅魍魎胸にうごめく月朧
     🍒    薔薇の芽や警官目指す子竹刀振る
     🍒    羽毛落つ雀隠れの径かな


今日は俳句に自信を無くしている。
いいかげんに ラッータタターと、気をぬき遊び感覚でゆかなくては落ち込みが激
しく、これではいけないと気がついた。
ブログまで、書くのをやめると何も残らない。
それで、今日のしりとり俳句に投稿をしたのを記した。
後で、推敲が必要な句ばかりと思うが、今日は私の精いっぱいの句。
まさに春愁である。
何だ、、、、、この句、、、、
全く中途半端。


二月尽

         

            (ジョニー・ハイマスさんの写真から)


二月尽。二月果つ。二月終わる。二月逝く。
短詩型以外はあまり使用をされない言葉。
寒い二月がおわるとほっとした気分になる。


    ☆    束の間のかげろう立てば二月尽    森 澄雄


> このような日を重ねている間に本格的な春のおとずれとなる。



吾の句は二月に作った句。
はからずも投句をしたらどなたかの目に止まった句の列記。
記しておかなければ消える、捨てる句になるので、哀れと思いこのページに。
    
   💐   水を飲む喉うつくしきラガーかな       葉七子
          特別選者選 


   💐   リヤ王のやうな髭もて枯野行く


   💐   風船に口づけをして放ちけり


   💐   梅匂ふ磨崖に残る朱の文字


   💐   里神楽闇に火の舞とうりゃとりゃ

からすのゑんどう

                

からすのえんどう。矢筈。(やはず)


地中海が原産地の花らしい。
道ばたに咲いている。
季節の花としては、春になっているけれど、歳時記には載っていない。
小さい小指の先くらいの花。えんどうと名がついているように、豌豆やスイトピーに似ている。
可愛い花である。
ちなみに「花言葉」も誰かに作ってもらったらしい。
(ちいさな恋人たち)(喜びのおとづれ)(未来のしあわせ)、、、たくさんあって良かったね。


    ☆    子供よくきてからすのゑんどうある草地    川島彷徨子


> やっと見つけた例句。


             


    🐦    からすのゑんどう照る日曇る日ありにけり


    🐦    からすのゑんどう雨の暈きてをる日かな


    🐦    からすのゑんどう髭のやうなる蔓からむ





下萌

                

下萌。草青む。畔青む。土手青む。駒返る草。


   ☆    草千里下萌えにはや牛放つ   里川水章


> 待ちかねている春の到来。
草の萌え始めた阿蘇な草千里で、牛が草を食む。のびのびとした景。


    💐   草萌える足を踏ん張る土偶かな