よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

紫陽花を見にケーブルカーで八栗寺へ



昨年の今ごろ訪れた、八栗山。

四国八十八ケ所の八十五番札所寺である。

車を使って行くこともできる。

旧遍路道を登って行くこともできる。

ケーブルカーでも、、、

ケーブルカーには、犬が乗ってもよく、慎ちゃんも度々乗った。

ここまで書きながらふーっと思い出した詩があった。




    「ヘルマンヘッセの「独り」という詩。」


地上には 大小の道がたくさん通じている。

   しかし、みな目ざすところは同じだ。


馬で行くことも、車で行くことも

   二人で行くことも 三人で行くこともできる。

だが、最後の一歩は  自分ひとりで歩かねばならない。


だから、どんなにつらいことでも、

    ひとりでするということにまさる

 知恵もなければ、能力もない。


詩を書くつもりのなかった今日の頭の体操だけれど、つい ヘッセの詩を思い出した。


なんと、愚かな私であろうか。

お大師さんと、ヘッセを同じにしたら駄目であるけれど、

根本はおなじではないか。どうして、この詩を長い間忘れていたのだろう。

遍路行はまさに、この詩のとおり。

お大師様と同行二人であるけれど、最後の一歩は独りで歩かなければならぬ。

青春の日の記憶には挫折が幾たびも。この詩を座右の銘にしていたっけ。


幸せでのほほんとしている昨今、ブログを書きながら、

こんなことを考えた。 良かった。過去があって今がある。


今 八栗寺には紫陽花が咲いているだろう。

もうすぐ、菩提樹の花が咲く。

この花を観のがすことはできぬ。

お参りに行かなくっちゃ。











   






あんなことこんなこと靑柿に

靑柿の実

松江の、ある場所で、北海道の人と一緒になった。

この柿の実を見て、これは何かと尋ねられた。

「柿の実」

と答えると

「初めて見ました」

と言った。

柿の北限はどこであろうか。

北海道では柿は成らない。

その頃、私は

「ナナカマド」

を見たことも無かったし、名前すら知らなかった。

四国では、余り見かけない。

狭い日本でも、所がかわれば、知らないことが多い。


俳句の大会があり、見知らぬ街へ行って初めて食べるものもあった。

青森へ行って

「ほや」

を食べたのも、俳句の会であった。

「クルミ」

を見たのも、青森であった。

今でこそ「豚足」なぞ、どこででも普通に食べるけれど、四十年ほど前に沖縄で「豚の耳」と「豚足」を始めて食べた。

色んなことを青柿の実から、思い出した。


  ⁂   ななかまど大きな雲の通りけり   藤田あけ烏


青い目の遍路素足に雪駄かな

病院へ定期健診に行く。

小康状態。

パソコンの打ちすぎで、肩がこっているなんては言えません。

今まで、血圧は先生が計っ下さっていたのに、今回から、待合室にある、血圧測定器で、自分で計ることになった。

爺、婆 はたいへんだ~。

いつものように、何時間も待つことなく、割と早く、診察をしてくださる。

待合室に、人もまばら。

不景気?病院に使う言葉ではないけれど。


診察が終わって、栗林公園の散策に。


昔、殿さまが鴨を見た場所。

この、建物からは池に泳いでいる鯉や、冬は鴨が見える。

通し鴨が羽音をたてているのに気が付いたけれど、気が付いたときは、鴨は飛び立ったあとであった。


四、五日前より、花菖蒲の花が大輪になっていた。

カメラマンが多い。


今日の頭の体操はお休み。

頭が痺れている。

しりとりの方も一句も浮かばない。

読まれて、恥ずかしい句ばかり詠んで、少しは反省しろ。


   🎴   こめかみの痺れ梅雨晴れ間だといふに


   🎴   梅雨曇り体重計の針ゆるる


   🎴   夏柳ゆかし名前の永代橋


   🎴   緑陰や並べてありぬ試食品


ああ、まこと頭がしびれているんだ。

やっとできたプレゼント

明日、友人に逢う。

今度逢うときに、袋を縫ってくるからと、約束をした。

簡単な袋であるから、直ぐ出来るとたかをくくっていた。

それが、どうしても、エンジンがかからなくて、縫う気がおこらない。


ラジオを聞きながら、取り組んで、二時間。

袋を三つ縫った。

材料は、これなんだろうな?

帯? 分厚くしっかりとした厚地の布である。

お雛様の材料になるようだ。袴?

綺麗な色あいで、三十は作った。

全部、プレゼントにしてしまった。

手芸店で買った時は、シーズンの代わり目で、セールをやっていた。

好きな色目を買った。

ほんに、五十枚は作れたはず。

いやな私。東北に送ろうと思っていたのだけれど、目を悪くしたり、なにやら、途中で挫折をしてしまった。

馬鹿だな~。

言葉にすると、嘘っぽく聞こえる。

それで、近くで処分した。喜んでくれたと思うが?

いいかげんだ。


電子辞書を入れたり、句帳がはいる。

ちょうど良い大きさ。

友達の一人は、使うたび私を思いだすなんて言った。

さあ、明日は約束を反故にしないで済んだ。


   💍   梅雨籠りちょっとお針に小半時


   💍   山法師雨にけぶれる狭庭かな


   💍   ラジオつけ放して梅雨に籠もりをり


   💍   梅雨寒やケーキ焼けるを待つ紅茶

        今朝はホットケーキを焼きました。

   💍   梅雨籠り猫にちょかい出すばかり

        な子は相手にしてくれない。

   💍   二階窓より真っ白き山法師

な子のつめとぎ

な子は、電話の工事に人が訪れていました。

どこへ隠れたのやら、呼んでも出てきません。

多分、どこかで爆睡をしているのでしょう。

家族以外には、心を許しません。


な子の爪をとぐ道具?です。

百円ショップで買った簀子です。

軟らかい木なので、良く爪をといでいます。

あちこちに三個くらい置いています。

邪魔になりません。

実際に見て、まず一個、買って見て下さい。重宝をします。

猫ちゃんを飼っている方々。


紫陽花の季節です。

頭の体操を、、、、


   🐠   紫陽花に雨の兆しの曇かかる


   🐠   聞きちがひ応えちがへて七変化


   🐠   もてなしは竹の茶托で四葩咲く


   🐠   紫陽花や鋏の切れの悪くなり


   🐠   若き日の旅の写真や燕くる