よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

紙漉

    

紙漉。紙漉女。楮蒸。紙漉場。
和紙の原料となる楮、三椏などで、高級な和紙を漉く。
冷たい寒の水で手を赤くして紙を漉く。
かっては、農閑期を利用した作業であった。熟練を用する重労働である。


    🐢    紙の雛祀りて紙を漉き始む     葉七子


何年か前徳島県山川町の「伝統和紙会館」へ紙漉きを見学に行った。
自分で梳いた和紙で作ったお雛さまを工房にお祀りをしていた。


つらい紙漉きの句ではないが、、、、


    ★    昨日まで楮蒸しゐた釜と云ふ


    ★    なつかしきお国訛りの紙漉女

                 

春告草。好文木。花の兄。
(それぞれこの季語には謂れがあるのであろう)
白梅。紅梅。梅日和。老梅。。。。。


梅はバラ科の落葉小高木の花。
万葉集には119首の歌が収められている。
花といえば桜より梅であった。


     🐢    梅匂ふにはか盲をかこちをり    葉七子


     🐢    炬燵守る猫よお前も字が読めぬ    葉七子


思いもかけぬ難病でにわか盲に。
現在はそのときの事を忘れて目を酷使している。
ブロブを書いて、一週間に、2~3冊の本を読んで。。。。
喉もとすぎれば熱さを忘れている。


     💐    笛を吹く博多人形梅月夜



石叩き

        


石叩き。庭たたき。背黒鶺鴒。白鶺鴒。


どこへ散策をしていても良く見かける。
縄跳びの波のように高く低くと描きながら飛ぶ。
鳴くのは飛びながら。人に慣れているのもいて、1メートルくらい近づいても逃げようとしない。
    
    ☆    石叩き激流ここに折れ曲り   大峯あきら


    🐢    耕しの前を後ろを石たたき    葉七子

冬に入る

        


    🐢     白が白に見える幸せ冬に入る     葉七子


今日の日本全国のお天気の荒れよう。
外が吹雪いていると云う声を蒲団の中で聞いた。
起き上がれなくてそのまま蒲団にもぐっていた。


眼の手術のあと、白は白、灰色は灰色にすべての色がはっきりと見えるようになった。
あたりまえのことを幸せと感じることのできるこれが幸せの一歩である。


季節は春。
この暖かい讃岐地方で雪がしまくことも。
人生だって、晴れた日ばかりでは無い。
そんな今日の始まりである。

寒施行

寒施行。野施行。穴施行。
餌の乏しい寒中に、狐狸などに食べ物を施すこと。
動物愛護というよりも呪術的な色合いが濃い。


    ☆    野施行の籾撒いてある渚かな    茨木和夫


> 渚に籾を撒く、相手は獣か鳥か?



    ★    いづこより獣の視線寒施行     むめ


私が施行をするのは野良犬。
どこかで私が餌を持って行くのを待っている気配を感じるが、どこにいるのかは見えない。
町内にある祠に、油揚げや、豆腐を置いているのは猫の為かしら。