よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

レース編む

      

 
    🐇     レース編む失業保険てをもらひ    


    🐰     レース編む棚に女人の唐三彩


レース編むは夏の季語。
勤めを辞めて、失業保険をもらっていたのは20数年前になる。
あの時に戻れたら、もっともっと。。なあに。。。  (*^-^*) 
レースを編む目も丈夫で持久力があるってこと。無い物ねだりはしないこと!
レース編みもよくやった。目をつむっていても編めるくらいに。


🐰の句は昨日、しりとり俳句で「棚」を繋いだ。我が家に唐三彩があるわけない。
障子を開けると、柏葉紫陽花が咲いている狭庭がある。


 薇   (ぜんまい)

                  


    🐢    薇の育つ段々畑かな    


この写真の撮影場所は高知県の梼原村。
ここは 龍馬 が脱藩をした時駆け抜けて行った村。
藁ぶき屋根の家なども残っている。
愛媛県との県境近く、ここを通って 脱藩の志士が行き来をした。


驚いた。
この山間の集落では、薇や蕨を畑で育てているのだ。
たらの芽を育てている畑は以前に見たことがあるが、、、、、
山菜の虎杖まで畑で育て、村の特産品として出荷をしている。


この驚きが一句になった。
吟行の大切さが良くわかっているが、心臓で救急車のお世話になる身になってはどこへも行けなくなった。

遍路    ❹

            

           

      🐢    しんがりは母さん家族遍路かな    


おのずから、地方性があって、私はお遍路の句を作る機会が多い。
「🐢」の記号は師の選を仰いでいる。
師の選を仰ぐと、一応「句集」に載せてもいいとお許しが出ている。
句集は作るつもりが無い。
贈られた句集が沢山あるけれど、結社が違うと指導の先生も違うので、中味に好き嫌いがある。
自分の尺度で理解、鑑賞をしてしまう。
ずいぶん道が岐れてしまった句の友達ばかりだ。
良し悪しは別にして、私に余裕がないので、今学んでいる句風とかけ離れていると、、、


これからもお遍路の句を作るであろう。
心の目で見えないものを見る。
お遍路さんに、色眼鏡をかけないで真っ新な句を詠みたいと思う。

仏生会

         

仏生会。灌仏会。降誕会。花祭。甘茶寺。
お釈迦さまの誕生日と云われる日にちなんで、四月八日に、その降誕を祝って各寺院で行われる仏事。
境内に花見堂をしつらえ、水盤に誕生仏を安置し、参拝者が甘茶を灌ぐようになっている。
この白い像の背に乗っている、小堂にお釈迦さまを安置して、町を練り歩くようになっている。
寺院によって色々の花祭りの行事がある。


    🐢    母に手をひかれし記憶仏生会    


     


私の子供の頃の旦那寺は、花祭りには小さな市が立ち、小瓶を抱えて甘茶をいただきに行った。
一度、本堂で花祭りを祝って、学芸会のように、皆さんの前で踊りを披露したことがある。
かっては、そんなことが娯楽であった。ずいぶん古い昔である。

山菜採り

           


   🐇     手土産の蕨や故郷そんな季     


   🐇     蓬摘むおのがお尻の重いこと    


蕨も薇も蓬も子供の頃はよく採りに行った。
摘んでどうしようと、、、長姉が野遊びが好きだった。
子供が生まれてからも、姉は実家に遊びに来ると私を誘って近くの山の辺に行った。


昔は面白いほどたくさん採れた。
ダム湖を散策していると、私と同年代の方が蕨を採っていた。ずいぶん長けたわらびも混じっている。
炭酸を入れ熱湯に浸してておくと、灰汁がぬける。