よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

犬ちゃん  ❶

今だに、よそさん家の犬を見ても、慎 のことを想いだす。

亡くなってもうすぐ二年がくる。


メタボになった、私の体を心配した、医師が、犬でも飼って散歩をしたらと、勧めてくださって、家族の一員となった。

ワイヤーホックステリア。

犬の種類も、その犬の性質も知らずに飼い始めた。

犬の中で最も運動量が激しいらしいと、飼い始めてから、知った。

午前中は夫と一時間の散歩。午后は私と一時間の散歩。

雨、雪、嵐、毎日、散歩は欠かせない。

夫と朝の散歩は、天候によってお休みすることもあった。

しかし、私との散歩は雨が降っていようが、雪道が凍っていようが、三時がくると

「ウ ウ ウー  ウン ワン」

と腹から絞り出すような声をだして、

「さんぽ 散歩 サンポ」とさそいだす。

おかげさまで、メタボの体は、それなりに、、、、改善したとは言えないが、現状維持である。

(持病が沢山あって、人生の大半は病と、持ちつ凭れつ、二人三脚)

慎 のおかげで、亡くなった今も、散歩の習慣がついた。


昨日も散歩の途中で 慎 に良く似た犬に出会った。

近くに寄ると、似てはいるが、少し雑種がまじり、飼い主が、「これこれ吠えるな」と首輪を抑えるのだけれど、私に気を許そうとしない。

それでも、慎 のことを想い出させてくれて、家に帰ると「慎 に似た犬を見かけた」と夫に報告していた。