よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

    柿の木

         


        🐇    柿をもぐ実家見えぬか背伸びして


 こんな事を聞いたことがある。
当たるも八卦当たらぬも八卦の占い師が客に、最初必ず
「あなたの家の近くに柿の木があるでしょう?」
占ってもらっている人は、頭の中を近所の柿の木が駆けめぐるそうである。
この近くが くせもの で、すぐ近くか部落の近くの家か?
ともかく、柿の木はどこにでもある木であった。
それで、占い師は先ず最初の質問で、相手を煙にまき、この占い師を当たると思わせることに成功をした。
後は当たるも八卦、、、となる。


柿の木は実家にもあった。今じぶんだと、長い竹の先を伸ばして柿を捥いだ記憶が甦る。
子供の頃は、近所のどの家にも一本や二本はあった。