よひらひらひら

自分だけの句を日記代わりに。

     枸杞の実

                  


      🐢     枸杞の実の日向くさきを摘みにけり


 「 今月の師の言葉 」


> 俳句の世界に上手な句を作る人は掃いて捨てるほどいるが、いい句を作る人はほんとうに少ない。その理由を考えてみると、誰も俳句の上手になることばかり焦って、自分の中の声に気づかないからである。


> あたりを見回すと、俳句のハウツーものばかりで、上手な句を助長する風潮がある。上手な句なんてファッションモデルの視線のように空虚な句ばかりなのに。


> 俳人にかぎらず人間が自分の声に気づかないのは、もっと根本的な理由がある。人間は赤ん坊のときから人間、とくに母親に育てられるが、その過程で人間としての考え方を徹底的に叩きこまれる。


>そうでないと問題の多い人が育ってしまうのだが、この教育によって多くの人間は自分の声が聞こえなくなってしまう.


> 誰もが人に褒められる上手な句を作ることに一生懸命になり、句会になると、そんな空虚な句を競って選ぼうとする。その結果、句会の互選はまるで人気投票になってしまうのだ。ほんとうは言葉の向こうからその人の声の聞こえる句を選ぶべきなのに。


 
上手な句を作ることもできぬし、そんなことはとっくの昔から望むべきも無い私の力。


素直に詠むことをこころがけている。